辺野古、サンゴの移植を当面中断 現場海域、高水温で白化兆候確認

AI要約

防衛省が普天間飛行場の辺野古移設に向けて進めるサンゴ移植作業が、サンゴの白化の兆候を確認したため中断されたことが分かった。

今年、沖縄周辺で高水温によるサンゴの白化が多く確認されており、県も移植先海域での潜水調査を行っていた。

移植作業は環境監視等委員会の指導・助言を踏まえ、大規模な白化が見られる場合には実施可否が判断される。

 防衛省が米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設に向けて進めるサンゴ移植を巡り、現場海域でサンゴの白化の兆候を確認したとして、移植を中断したことが6日分かった。期間は当面の間といい、同省沖縄防衛局から4日午後3時半ごろ、県に連絡があった。

 沖縄本島周辺では今年、高水温のためサンゴの白化を多数確認。県も4日正午~午後2時、移植先海域での独自の潜水調査を実施していた。防衛局は県の調査と作業中断に因果関係はないとしている。

 県によると、同省は移植に際し、大規模な白化の兆候が見られるなどした場合、専門家でつくる「環境監視等委員会」の指導・助言を踏まえ、実施の可否を判断するとしている。