沖縄県、移植先海域のサンゴ調査 辺野古沖、高温で白化懸念

AI要約

沖縄県は4日、防衛省が米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設に向けて進めているサンゴの移植を巡り、移植先海域の潜水調査を初めて実施した。

高水温のためサンゴの白化が進んでおり、移植先のサンゴの状態を調査し、移植の可否を検討する方針。

沖縄県は移植に関する条件付き許可を出したものの、移植先海域の現状を把握するために独自の調査を行っている。

 沖縄県は4日、防衛省が米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古移設に向けて進めているサンゴの移植を巡り、移植先海域の大規模な潜水調査を初めて実施した。沖縄本島周辺では今年、高水温のためサンゴの白化が多数確認されている。移植先のサンゴの状態を調べ、結果次第では同省に移植の可否について再検討を求める方針。

 同省は2022年、大浦湾側の埋め立て対象エリアにある約8万4千群体の移植許可を申請した。県は今年5月、定期的な作業報告や経過観察を条件に移植に向けた採捕を許可した。同省が採捕、移植を始めた。

 県は移植先海域の現状把握は必要と判断し、独自の調査に乗り出した。