高水温のなか移植された辺野古・大浦湾のサンゴに白化の懸念 県が独自調査
県は普天間基地の辺野古への移設をめぐり、大浦湾側で移植されたサンゴの白化状況を調査
沖縄防衛局はサンゴの移植作業を行っており、大規模な白化の兆候はないとしているが、県が懸念
県は独自の潜水調査を実施し、今後も移植先の海域でのサンゴの状況を注視する考え
普天間基地の辺野古への移設をめぐり県は4日、大浦湾側で移植されたサンゴが白化していないかを調べるため独自で調査を実施しました。
普天間基地の辺野古移設に向け沖縄防衛局は、大浦湾側の埋め立て予定地に生息するサンゴ約8万4000群体の移植を行っています。
移植したサンゴをめぐって沖縄防衛局は「大規模な白化の兆候はない」としていますが、今年はサンゴの死滅にもつながる高水温が続いていることから、県は今日独自で調査を実施しました。
調査の対象は県が特別採捕許可を出した臨時制限区域の外のサンゴで、県の職員ら2人が巡視艇から潜水を行い、海中でサンゴの確認作業を行いました。
県による潜水調査の実施は今年5月に許可を出して以降、初めてです。
県は今回の調査結果の分析を進めるとともに、今後も移植先の海域で高水温が続く場合は継続的な調査の実施も検討するとしています。