大間原発、安全工事開始を延期 審査長期化で電源開発

AI要約

電源開発は青森県大間町で建設中の大間原発の安全対策工事を2024年後半に延期することを明らかにした。

原子力規制委員会による審査が長引いており、延期は6回目となる。

大間原発は世界初のMOX燃料のみで運転できる商業用原子炉であり、稼働時期の目標は変更されていない。

 電源開発(Jパワー)は6日、青森県大間町で建設中の大間原発について、2024年後半に始める目標だった安全対策工事を延期すると明らかにした。原子力規制委員会による審査が長引いているためで、延期は6回目。30年度とする稼働時期の目標は変えない。

 同日の町議会特別委員会で菅野等社長が延期を報告した。

 08年に建設が始まった大間原発は、プルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)燃料のみで運転できる世界初の商業用原子炉。14年に新規制基準への適合審査を申請したが、津波や地震に関する議論が長期化しているほか、23年には書類の作成ミスで審査が約4カ月中断した。