河野デジタル相、原潜保有に言及 「議論しないといけない時代」

AI要約

自民党総裁選に出馬表明した河野太郎デジタル相は、自衛隊の原子力潜水艦保有の可能性に言及し、国家の安全保障に関する重要な議論を提起した。

河野氏は、防衛費増加と兵器体系の見直しの必要性についても指摘し、国民への説明と理解促進の重要性を強調した。

これらの発言により、自衛隊や防衛政策に対する新たな展望が提示され、今後の安全保障政策に影響を与える可能性がある。

河野デジタル相、原潜保有に言及 「議論しないといけない時代」

 自民党総裁選に出馬表明した河野太郎デジタル相(61)は5日、国会内で記者会見し、自衛隊の原子力潜水艦保有の可能性に触れた。「(相手国の艦船などが)東シナ海から太平洋に出てこさせないようにするためには通常型の潜水艦でいいのか。あるいは日本も長時間潜っていられる原子力潜水艦を配備する戦略をとる、こういう議論をしないといけない時代になっている」と述べた。

 非核三原則や専守防衛、原子力の平和利用など歴代政府が堅持してきた基本方針との整合性が問われそうだ。

 河野氏は会見で、2027年度までの5年間で約43兆円を確保する防衛費増に関して「国民に装備品についての説明をしっかりして理解を得る努力が大事になってくる」と指摘。「ロシアによるウクライナ侵攻を見ると、今までの兵器体系でいいのか」と問題提起した。【村尾哲】