尖閣巡り中国側と「緊迫の攻防」 和歌山「正論」懇話会、山田吉彦氏が講演

AI要約

和歌山「正論」懇話会の第106回講演会で、山田吉彦氏が尖閣諸島の攻防について講演。尖閣諸島周辺海域の緊迫した状況や海洋調査の結果を報告。

中国側による領空侵犯や領海侵入の問題点や海洋安全保障体制の重要性を強調。

政府の役割や海洋国家としての日本の立場について述べ、海洋調査の重要性を説いた。

尖閣巡り中国側と「緊迫の攻防」 和歌山「正論」懇話会、山田吉彦氏が講演

和歌山「正論」懇話会の第106回講演会が4日、和歌山市のホテルアバローム紀の国で開かれ、東海大教授の山田吉彦氏が「海洋国家日本の針路-尖閣諸島の攻防」と題して講演した。

山田氏は4月、沖縄県石垣市の委託で3度目となる尖閣諸島の海洋調査を実施。周辺海域では、中国海警局の船と海上保安庁の巡視船が機関砲を向け合う緊迫した状況だったと紹介した。初のドローンによる島の調査で、ヤギの食害が進んでいたことなどを報告し、「海洋調査は本来、政府がすべきで島を守らないといけない」と述べた。

中国側による領空侵犯や領海侵入が相次ぐほか、尖閣諸島や沖ノ鳥島の海域でブイも設置されているとも指摘。「日本は海洋国家。海洋安全保障体制を充実させる必要がある」と強調した。