吉村知事“令和の米騒動”に言及「新米の価格はこれから急騰」政府に備蓄米の放出を再要望

AI要約

大阪府知事が新米の価格急騰について政府に備蓄米放出を再要望

大阪市内の小売店で品薄感と台風により米価上昇

坂本農相は慎重姿勢を示すが、吉村知事は品薄からくる急騰を懸念

吉村知事“令和の米騒動”に言及「新米の価格はこれから急騰」政府に備蓄米の放出を再要望

 吉村洋文大阪府知事(49)が2日、府庁で取材の応じ、“令和の米騒動”について言及し、店頭に並び始めた今年の新米の価格が急騰しているとして、政府に備蓄米を放出するように再要望した。

 現在、大阪市内のスーパーなどの小売店では、コメの品薄感に加え、台風の接近も重なったこともあり、米の価格が上がっている。

 8月下旬、吉村氏はコメの品薄状態が続いているとして、政府の備蓄米を放出するように要望した。

 この日、吉村氏は「新米の価格が高くなるだろうというのは想定した上で、備蓄米の放出を要望した」と背景を説明。「コメの価格はこれから急騰すると思います。そもそも店頭になかなか、ない。需給の逼迫(ひっぱく)した状況で新米が出回ると、当然、需要のほうが大きいので価格がぐっと上がる。これからも上がってくるだろう」と予測した。

 坂本哲志農相は27日の記者会見で、約100万トンある備蓄米について「(備蓄米を放出すれば)民間流通が基本になっているコメの需給や価格に影響与える恐れがあるため、慎重に考えるべき」との考えを示した。

 吉村氏は「備蓄米を放出すると、値段が下がるので、いけないと言うけれど、いやいや、すでに上がっている。これからもさらに上がる」と品薄からくる急騰を懸念した。