台風10号の今後の進路は“迷走”か 週末にかけ各地で大雨・土砂災害に警戒【Nスタ解説】

AI要約

台風10号が九州に上陸し、交通や物流への影響が大きい状況です。

台風の進路が東寄りになりつつも、動きが遅く進路が不安定な状況です。

各地域で停電や通信障害が生じており、引き続き警戒が必要です。

台風10号の今後の進路は“迷走”か 週末にかけ各地で大雨・土砂災害に警戒【Nスタ解説】

台風10号の影響で大分県では河川が氾濫し、緊急安全確保が発表されました。宮崎県では竜巻とみられる突風が発生し、大きな被害が出ています。今後の進路はどうなっていくのでしょうか。

■台風10号 九州に上陸して北上 交通や物流に影響も

井上貴博キャスター:

被害状況を見ていきます。

29日朝、台風10号が九州に上陸しました。29日未明に鹿児島県枕崎市で最大瞬間風速51.5mを観測しました。

鹿児島県を中心に午後4時半時点で約22万戸で停電。鹿児島・宮崎の一部で午後1時時点で固定電話が一時利用不可の状況でした。

交通への影響です。

▼九州新幹線(博多~鹿児島中央間)

29日(木)と30日(金)に終日運転見合わせ

▼西九州新幹線(武雄温泉~長崎間)

29日(木)終日運転を見合わせ

30日(金)始発から運転見合わせ

▼山陽新幹線(広島~博多間)

29日(木)午後5時以降に運転取りやめ

30日(金)始発~午前10時ごろをめどに運休

31日(土)新大阪~博多間で運休の可能性

▼東海道新幹線

30日(金)三島~名古屋間で終日運転取りやめ

31日(土)と9月1日(日)は全線もしくは一部区間で運休の可能性

空の便の影響です。

▼日本航空(午後4時時点)

29日(木)国内線271便が欠航

30日(金)国内線280便が欠航

▼全日空(午後3時時点)

29日(木)国内線223便が欠航

30日(金)国内線346便、国際線4便が欠航

31日(土)国内線33便が欠航

物流の影響です。

▼ヤマト運輸

九州のほぼ全域と高知県の一部で集荷・配達などの業務を29日まで中止

▼佐川急便

九州ほぼ全域で集荷・配達を停止

▼日本郵便

鹿児島・熊本・長崎・宮崎で全ての業務を休止

福岡・佐賀・大分で集荷・配達を休止

■動きが遅く、今後の進路は“迷走”する可能性 

井上キャスター:

今回の台風は本当に動きが遅いです。

國本気象予報士:

午後5時すぎ、台風10号の中心気圧は980hPaと強い勢力ではなくなっていますが、依然として暴風域を伴っていて、九州北部を中心に広く入っています。

今後、進路が東寄りになる見通しですが、依然として動きは遅く、30日午後3時になっても瀬戸内海にまだあるという状況になりそうです。そして、さらにその後も動きが一段と遅くなる見通しが出てきました。