台風10号は非常に強い勢力でノロノロ列島縦断か 離れた場所でも大雨で交通機関にも影響【Nスタ解説】
台風10号が非常に強い勢力で九州に接近し、記録的な大雨が予想されている。
週末にかけて本州に影響を与える可能性があり、大規模な土砂災害も懸念されている。
台風の影響で全国各地に大雨が降り、交通機関も乱れている。
非常に強い台風10号。九州南部では、30日の正午までに最大1400ミリの記録的な大雨が予想されています。台風から離れた場所でも大雨の影響が出ています。
■非常に強い勢力に発達 29日ごろに九州に接近・上陸か
南波雅俊キャスター:
夏休み終盤に大きな影響をもたらしている台風10号についてです。
気象予報士 広瀬駿さん:
非常に強い勢力に発達して、26日の予想よりもさらに強い勢力で、奄美地方や九州に接近するおそれが出てきました。進路にあたる地域では、より危険な風が吹くおそれがあります。
26日の予想と比べても、半日から1日程度、本州に接近するタイミングも遅くなっています。九州に接近・上陸は29日(木)ごろの予想で、30日(金)~9月1日(日)と、週末にかけて本州のかなり近いところを通っていく予想で、影響も長引いてしまいそうです。
接近前から大雨になっていますが、さらに31日(土)、1日(日)にかけて太平洋側の斜面のあたりで、大雨が続いて大規模な土砂災害などが発生してもおかしくないくらい、危険な状況となる可能性があります。
南波キャスター:
27日もかなり雨が降りました。
気象予報士 広瀬駿さん:
どうしても台風の中心を見てしまいますが、台風のときに大雨が発生する場所は離れているところで起きることがそれなりに多いんです。
今回でいうと、静岡県の辺りで、27日午後3時ごろでも1時間に50mm程度の非常に激しい雨の降っているところが局地的にあります。
さらに東北や北海道でも雨が激しく降って、大雨となっているような状況です。
■東海道新幹線 “雨量計が規定値に達して”一時運転見合わせ
南波キャスター:
この雨の影響によって交通機関も、かなり乱れました。
8月27日午前8時ごろ、東海道新幹線の東京駅ー新大阪駅間の一部区間で運転見合わせがありました。9時15分に運転再開されましたが、その後も、東京駅ー新大阪駅間の上り、東京駅ー名古屋駅間の下りで一時運転見合わせがありました。
午前8時ごろの東京駅ー新大阪駅間では、最大90分ほどの遅れがありましたが、その原因は浜松駅ー豊橋駅間の雨量計が、規定値に達したということです。