【非常に強い台風10号】ゆっくり日本に接近 この週末に県内に最接近 農家は…
枯れた葉伐採
果樹園の被害に苦しむ農家たち
交通機関への影響も
ブドウの収穫時期に影響
品質を保つための工夫
台風10号の接近への葛藤
結局のところ、農家の想いは
空港や鉄道への影響も懸念
台風10号の進路に不安
「非常に強い台風10号」はゆっくりとした速度で日本に接近しています。
県内には、この週末に最も近付くとみられていますが、たびたび変わる台風の進路予報に農家の人たちは収穫の時期について苦慮しています。
枯れた葉伐採
「あっという間に1日で枯れちゃいました」
長野市真島町で果樹園を営む、牧野克哉さん。
5日前のゲリラ雷雨で鉄の支柱で支えるブドウ棚は崩れ、シャインマスカットの木も折れました。
「水分を保つことができないのでどんどん水分が抜けてきてブドウの軸まで枯れてきてしまう。 そうすると商品価値がなくなってしまうので、今ならなんとかギリギリ間に合う状態です」
一粒口にして、甘味を確認しながらの収穫。
出荷時の味のばらつきを極力出さないことがこだわりです。
果樹園を営む 牧野克哉さん
「皮が固い、まだちょっと酸味がある、もう少し糖度が上がってくれれば 最高のブドウになったのにっていう気持ちで、本当にちょっと残念です」
育てているブドウのうちおよそ2割がゲリラ雷雨の被害に遭う中での台風10号の接近に、 生産者としての葛藤があります。
果樹園を営む 牧野克哉さん
「もう被害はこれだけにしてほしいです。本当は早く取りたいっていう気持ちはあるんです。だけどやはりお客さまにおいしく食べてもらいたいのでやはり引っ張って引っ張っていい味になったときに収穫するっていうのは私の考えです。」
交通情報です。
信州まつもと空港と福岡空港を結ぶFDAは、29日の便に影響が出る可能性があるとしています。そのほかの空港を結ぶ便は、今後の判断となります。
また、県内の鉄道も今後、台風の進路によって影響が出る可能性があります。