ビジネスシーンで「相手に印象を残す」装いのコツ、生地感でだらしなさを回避しながらも爽やかに演出

AI要約

「印象管理」とは、自分自身の印象を管理することで相手に伝えるポジティブなイメージを重視すること。

自分の印象を高めることでビジネスでの成功を促進し、相手に理解されやすくなる。

ビジネスカジュアルのファッションにおいて、爽やかさとクライアントへの配慮が重要である。

ビジネスシーンで「相手に印象を残す」装いのコツ、生地感でだらしなさを回避しながらも爽やかに演出

 「印象管理」という言葉をご存じでしょうか。自分自身の「印象」を自分で「管理」(マネジメント)するという意味で、日本ではまだまだ浸透していないと感じます。しかし欧米では、“Impression Management” と呼ばれ多くの文献が出そろっており、当然のように実践されているのです。

■「自分の印象が相手に残らない…」

 よく、こんな相談を受けます。

 「自分の印象が相手にあまり残らないようで、2回目に会った時も初めてのように扱われます」

 「上司や同僚、部下からの印象がまちまちで、自分がどう見られているのかわからない」

 まるで自分の存在探しをしている方が多い印象を受けるのです。どうでしょうか、これらはすべて、“相手視点”に終始しているとは思いませんか。これでは右往左往してしまい、自分自身が定まりません。ビジネスでよい結果を出そうと思ってもなかなか難しいでしょう。

 そこで一度、「自分はどう見られているのか」というネガティブな思考を手放してみてはいかがでしょうか。

 印象管理とは、「自分はこういう人間です!」という「自分らしさ」を、ブレずに、かつポジティブに、相手にわかりやすく伝えていくことです。自分の印象を高めることで、相手の印象にも残りやすくなります。自分という人間が誤解なく相手に伝わるため、ビジネスもうまくいくこと請け合いです。私がつねづね、『印象を制する者はビジネスを制す』と声を大にして言い続ける理由はここにあるのです。

 では、実際にどのようにすれば自分の印象を高められるのか。装いの視点から具体的に紹介しましょう。

 「ドレスコードをなくした」という企業が年々増加しています。カジュアル化が促進される中、上手に移行できている人がいる一方で、当然ながらついていけていない人も散見されます。とくに暑い時期は、最もビジネスファッションに悩む時期でしょう。「暑くてもビジネスカジュアルをきちんと見せたいが、どうもうまくいかない」というのが大方のお悩みです。

 ポイントは2つあります。

① だらしなく見えず爽やかに見えているか

② クライアントを意識しているか