結婚式に普段着で出席して赤っ恥……発達障害の人の「ふさわしい服装ができない」問題を解決する最も効率的な方法

AI要約

発達障害やグレーゾーンを持つ人が服装に関して失敗しやすい理由について

服装に関する問題を解決するための具体的なアプローチについて

服装に関する注意すべきポイントや提案について

結婚式に普段着で出席して赤っ恥……発達障害の人の「ふさわしい服装ができない」問題を解決する最も効率的な方法

いわゆるTPOをわきまえた服装がなかなかできない発達障害・グレーゾーンの人はめずらしくありません。そんな気になる「あの人」のコーディネートは、いつもパートナー(多くの場合、妻)の悩みの種……。この「服装問題」解決の手がかりとなりそうな知恵を、野波ツナさんの新刊『発達障害・グレーゾーンのあの人の行動が変わる言い方・接し方事典』よりお届けします。

『発達障害・グレーゾーンのあの人の行動が変わる言い方・接し方事典』(野波ツナ/著、宮尾益知・滝口のぞみ/監修)は好評発売中!

発達障害がある私の夫・アキラさんは、結婚式の招待状に「平服でお越しください」と書いてあるのを見て、私の制止も聞かず普段着で出かけていき、赤っ恥をかいたことがありました。

こんなふうに、服装でミスをしやすいのは、発達障害がある(または診断はないけどその特性が強い)「あの人」にはよくあることです。

失敗を自覚できるならまだいいのですが、服装にまったく頓着しない「あの人」もいます。たとえば、

・「これしか着ない」と決めていて、職場でもどこでも同じ服装で行こうとする

・気に入った服は、どんなにくたびれて穴が開いていても着続ける

こんな「こだわり」を捨てられない人もいると聞きました。

空気を読むのが苦手で独特なこだわりもある「あの人」に、その場にふさわしい服装をしてもらうにはどうすればいいでしょうか。

服装で失敗させたくないとき、いちばんいい対策は「本人にまかせないこと」です。

「あの人」にきちんとしてほしいのであれば、面倒でも「望ましい服装」をその都度コーディネートしてあげたほうがいいでしょう。ちょうど下のマンガのようにするのをおすすめします。

服の組み合わせに無頓着で(あるいは組み合わせ方を知らなくて)、服装がおかしなものになることもあります。

そういう人には、口頭であれこれ言うより、葬儀など、「絶対にちゃんとした身なりじゃないとダメなとき」だけでも着る服を指定したほうが間違いがありません。

また、アキラさんのようなケース(知識がないせいで結婚式の「平服」を普段着だと誤解してしまうようなパターン)では、まずインターネットで服装を検索して本人に画像を見せて、

「結婚式の平服って、『正装ではない普通のスーツ』という意味だって!」と、客観的な情報として伝えてもよかったな~と思っています。

服装については他にもまだ、紹介したいことがいくつかあります。後半の記事もぜひ読んでください!

後編記事『服の趣味が恥ずかしすぎる!発達障害の夫に「買ったばかりのヤンキー服」廃棄を決意させた「妻からの衝撃の一言」』へ続く。

『発達障害・グレーゾーンのあの人の行動が変わる言い方・接し方事典』(野波ツナ/著、宮尾益知・滝口のぞみ/監修)は好評発売中!