「ゴリラと民主主義」 新たな日本のリーダーは誰に?ゴリラの背中に学ぶ理想のリーダー像とは…【風をよむ】サンデーモーニング
政治のリーダー選びが熱を帯びる中、野生動物のゴリラが“理想のリーダー”のヒントを提供する。
世界各国で異例の「選挙イヤー」が続き、市民が求めるリーダー像が明らかになる。
市民は共感力や約束の守り方、他者の利益を考える姿勢をリーダーに求める。
日本でもアメリカでも、いま政治のリーダー選びが熱を帯びていますが、“理想のリーダー”の姿については、ある野生動物がヒントを与えてくれるかもしれません。
■ゴリラの「シルバーバック」その意味とは?
周囲に向かって、猛々しく胸をたたき、ドラミングを行う野生のゴリラ…。
ゴリラのオスは大人になると、背中が「シルバーバック」と呼ばれ、白くなります。そして、群れのリーダーとなったゴリラの白い“背中”に、仲間はついて行くといいます。
今、この「ゴリラの背中」が、私たち人間に大きな示唆を与えてくれるかもしれないのです。
■異例の「選挙イヤー」でリーダー選びが活発に
6月、イタリアで開かれたG7サミット。支持率低下に苦しむ各国のリーダーが揃った様子をとらえ、こんな見出しが躍りました。
「今回のサミットは、まるで『最後の晩餐』だ」
そんな皮肉が飛び出したのも、今年2024年は、世界的にも異例の「選挙イヤー」だからです。
7月の総選挙で、イギリスのスナク首相は大敗を喫し退陣。
11月のアメリカ大統領選を前に、現職のバイデン大統領は出馬を断念。
日本の岸田総理も、総裁選出馬を見送るなど、G7に出席した首脳が相次いで交代に追い込まれました。
日本では9月、自民党総裁選や立憲民主党の代表選が行われ、その後、解散・総選挙が想定されています。
■あなたが求めるリーダーとは?
こうした「選挙イヤー」で問われるのは、やはりこれから選ばれるリーダーのありようです。
では今、世界ではどんなリーダーが求められているのでしょうか?市民に聞いてみると…
ロンドン市民
「共感力。国民の話に耳を傾け、国民の立場で物事を考えられることが最も重要だと思います」
パリ市民
「今のリーダーに最も欠けているのは、約束を守ることです。選挙期間中の発言が、その後の行動に反映されていないんです」
ニューヨーク市民
「自分の利益のためではなく、他人のために働ける人が、リーダーになるべきだと思います」