「ガザでは心も殺される」 支援する北海道の医師講演

AI要約

パレスチナ自治区で長年医療支援を続けてきた「北海道パレスチナ医療奉仕団」の猫塚義夫医師(77)が、イスラエルの攻撃が続くガザ地区の医療状況について報告し、長年の封鎖状態が人々の心まで殺していると訴えました。

猫塚医師は現地での医療支援活動を通じて、現地医師の訃報を受け取り心を痛める一方、ヨルダン川西岸地区での診療中にユダヤ人入植者による暴力の拡大を目の当たりにしました。

彼の活動は継続中であり、現地の状況を改善するために尽力しています。

 パレスチナ自治区で長年医療支援を続けてきた「北海道パレスチナ医療奉仕団」の猫塚義夫医師(77)が24日、横浜市で開かれたイベントに札幌市からオンラインで参加し、講演した。イスラエルの攻撃が続くガザ地区の医療状況などを報告し「長年の封鎖状態で、心まで殺されている。生きながら殺されている状況だ」と窮状を訴えた。

 猫塚医師は2013年から年に1回ほどガザ地区で医療支援を実施。活動で知り合った現地医師の訃報を聞いた時には「心が震えて眠れなかった」と振り返った。今年6月に訪れたヨルダン川西岸地区では100人以上の患者を診察し、ユダヤ人入植者による暴力が拡大している現状を感じたという。