イスラエル軍、境界付近からの移動に同意か 米メディア報道

AI要約

バイデン米大統領は、ガザ地区の停戦交渉でイスラエル軍の撤退を要求し、ネタニヤフ首相は一部に同意。

エジプトが仲介し、ハマスとの戦闘停止には不透明な状況。交渉が再開され、週末も協議が続く見通し。

イスラエル軍は攻撃を続け、ガザ側の死者は4万265人に。状況は緊迫している。

イスラエル軍、境界付近からの移動に同意か 米メディア報道

 パレスチナ自治区ガザ地区の停戦交渉を巡り、米ニュースサイト「アクシオス」は23日、バイデン米大統領が、イスラエルのネタニヤフ首相に対して、ガザとエジプトの境界地帯の一部からイスラエル軍を撤退させるように求めたと報じた。

 アクシオスによると、バイデン氏は21日のネタニヤフ氏との電話協議で、境界地帯の1~2キロ付近からイスラエル軍を撤退させるように要求した。これに対して、ネタニヤフ氏は、軍を数百メートル移動させることには同意したという。

 仲介国のエジプトがイスラム組織ハマスに計画の内容を伝えるものの、ガザでの戦闘停止につながるかは不透明だ。

 停戦交渉を巡っては、22日、エジプトの首都カイロで、イスラエルや米国などの交渉団が参加し、協議が再開。カービー米大統領補佐官は23日「建設的な話し合いが行われた」と語った。その上で、ハマスも協議に参加する必要があると述べ、週末にかけて協議が続く見通しであることを明らかにした。

 イスラエル軍は23日もガザ地区への攻撃を続けた。ガザ保健当局によると、昨年10月の戦闘開始以来のガザ側の死者は4万265人となっている。【エルサレム松岡大地】