私立学校教員も処遇改善へ 文科省、補助金3%増方針

AI要約

文部科学省は、私立学校の教員給与補助金を増額する方針を固めた。増額幅は過去最大の3%で、2025年度予算に868億円を計上。公立学校教員への給与調整も行われる。

私立学校教員に対しては処遇改善の一環として、教職調整額を引き上げる方針。人材確保を視野に入れ、教員給与の改善が進められる。

対象は私立の幼稚園から中等教育学校の教員まで広がり、教育現場全体への影響が期待される。

私立学校教員も処遇改善へ 文科省、補助金3%増方針

 文部科学省は、私立学校を運営する学校法人に対し、教員給与に関わる補助金を増額する方針を固めた。2025年度予算の概算要求に868億円を計上する。前年度比約3%増となり、現在の算定方法になった12年度以降では最大の上げ幅。23日、関係者への取材で分かった。

 公立学校教員については、残業代の代わりに給与に上乗せ支給されている「教職調整額」を月給の4%相当から13%へ引き上げる方針を示している。私立学校教員には残業代が支払われているが、人材確保の観点から合わせて処遇改善を図る。

 対象は私立の幼稚園、小中高校、義務教育学校、中等教育学校の教員。