かわいい顔の「生きた恐竜」コモドドラゴン、東山動植物園で公開へ

AI要約

世界最大級のトカゲであるコモドドラゴンが東山動植物園で一般公開される。オスのタロウが冷凍マウスを食べる様子が初公開された。

コモドドラゴンはインドネシア固有種で、絶滅危惧種に指定されている。非常に大きく、毒を持つことで知られる。

タロウはシンガポール動物園からやってきた個体であり、東山動植物園が新しい環境で展示することになった。

かわいい顔の「生きた恐竜」コモドドラゴン、東山動植物園で公開へ

 「生きた恐竜」とも呼ばれる世界最大級のトカゲ「コモドドラゴン(和名・コモドオオトカゲ)」が23日から、東山動植物園(名古屋市千種区)で一般公開される。オスの「タロウ」。国内唯一の飼育展示だという。

 タロウが長い舌をペロッと出してのっそり歩きながら、エサのある場所に近づくと、口を大きく開けて冷凍マウスをのみ込んだ。

 22日、報道向けに初公開されたタロウ。シンガポール動物園生まれで、全長約2・7㍍、体重約50㌔。先月18日に東山動植物園へやってきて、新しい環境に慣れさせていた。

 コモドドラゴンはインドネシア固有種で絶滅危惧種に指定されている。大きい個体だと全長3㍍、体重160㌔以上に育ち、鋭い歯から出る毒で、イノシシやスイギュウなどの大型哺乳類を仕留めて捕食するという。

 タロウは上野動物園が繁殖のためシンガポール動物園に貸し出したメスの子ども。同園が、所有権を持つ上野動物園にタロウを返す予定だったが、飼育スペースがなく、かねてコモドドラゴンの導入を目指していた東山動植物園が受け入れることになった。

 以前はゴリラが飼育されていた室内展示室で公開される。毎週日曜日、午後1時15分からは、タロウの好物でもある馬肉や牛レバーなどのエサを食べる様子も公開する予定だという。

 担当飼育員の湯川正幸さん(51)は「竹の棒で頭をなでると気持ちよさそうに目をつぶる一面もある。可愛らしい顔が特徴なのでぜひ見にきてほしい」と話す。(寺沢知海)