国民・榛葉氏「情報戦ではないか」「おわびで済まない」 NHKの「尖閣は中国」放送 

AI要約

国民民主党の榛葉賀津也幹事長は、NHKが国際放送で尖閣諸島を「中国の領土」と伝えた問題について疑問を呈し、再発防止策を求めた。

NHKは謝罪したものの、榛葉氏は「ニュースと無関係な発言」ではないと主張し、中国の政治工作の可能性を指摘。

NHKの中国籍スタッフが原稿にない発言を行ったことが明らかになり、NHK側は再発防止策を説明した。

国民・榛葉氏「情報戦ではないか」「おわびで済まない」 NHKの「尖閣は中国」放送 

国民民主党の榛葉賀津也幹事長は21日の記者会見で、NHKが国際放送で尖閣諸島(沖縄県石垣市)を「中国の領土」と伝えた問題について、「わが国の公共放送がこういうことを世界に発信したというのは、決しておわびで済む問題ではない」と述べ、過去に同様の事例があったのかどうか説明するよう求めた。

NHKは問題の放送の後、「ニュースと無関係の発言が放送された」などと謝罪したが、榛葉氏は「ニュースと無関係な発言が放送されたという次元ではない」と述べ、「中国の三戦『世論戦、心理戦、法律戦』が始まっているのではないか。意図的にやったと思われても仕方がない」と語った。「三戦」は中国が2003年に政治工作条例で採用した心理的側面に政治工作からアプローチする情報戦。

NHKによると、NHKの関連団体が業務委託契約を結んでいる中国籍の40代男性スタッフがニュース原稿を読み上げる際に、原稿にない発言を行ったという。男性スタッフは平成14年から日本語のニュース原稿を中国語に翻訳してラジオで読み上げる業務を担当していたという。

この問題を受けて、NHK側は21日、同党の玉木雄一郎代表に対し国際放送全体のあり方を見直すなどと再発防止策を説明している。