いつまで「第○派」を続けるつもりなのか…「高齢者を守れ」の大合唱を繰り返す国は衰退するしかない

AI要約

日本に新型コロナの『第11波』が到来し、専門家やメディアが継続的に警告している状況について、ライターの中川淳一郎さんの意見も交えながら述べられている。

コロナ騒動が5回目の夏を迎え、いつまで「新型」と呼ばれ続けるのか疑問が投げかけられている。高齢者が焦点とされた対策により、若者や子どもが影響を受けている現状が指摘されている。

「準緊急事態」についての専門家の言及や過去の対応の反省を踏まえつつ、コロナ騒動の展開と今後について考察が続けられている。

「この夏、日本に新型コロナの『第11波』が到来」。専門家やメディアのそんな喧伝が止まらない。ライターの中川淳一郎さんは「一体いつまで『第○波』と煽るつもりなのか。コロナ騒動で過度に高齢者を優遇したため、子どもや若者が割を食った。後進のことを考えず、コロナ騒動を継続したい老害のせいで、日本はますます衰退していく」と憤る――。

■「5回目の夏」を迎えたコロナ騒動

 新型コロナウイルスが「新型」であり続けたまま、5回目の夏を迎えている。一体いつまで「新型」という呼称を継続するのだろうか。「役所が『新型』ということで押しきり続けた年数」ということで、日本はあと300年くらい呼び続け、ギネス世界記録を目指してほしい。

 正直2020年夏の段階では、ここまでコロナ騒動がグダグダ続くとは思っていなかった。当時から私は「そこまでヤバいウイルスではないし、マスクを筆頭とした感染対策は効果がない」といった主張をしていた。

 しかし2024年夏、夜に若者が街へと繰り出すようなケースはさておき、多数の高齢者が炎天下でもマスクを着けて出歩くなんて状況が続いている。私が住む佐賀県唐津市では、昼間の市街地ですれ違う老人の7割程度はマスクを継続している印象だ。以前冗談で「2030年夏に『第23波が来ました』とかやってるんじゃないの(笑)」なんて言っていたが、2024年夏、第11波が来た。このままグダグダ続ければ第23波もあり得る話だ。嘘から出たマコトってヤツである。

■「準緊急事態」って何?

 「第11波が来ました!」とテレビのリポーターが街頭でインタビューをすれば、「マスクをしようと思います」と幼い娘を連れた母親が答える。さらに、おなじみの専門家連中がメディアに出張ってきては、相も変わらず同じ対策を唱え続けている。たとえば『Smart FLASH』にて8月1日に掲載された記事《「9月には感染者が2000万人も」免疫を “かわす” 新型コロナ変異株「KP.3」の恐怖を医師が警鐘》では、テレビの情報番組などでおなじみとなった、ダンディーなヒゲの昭和大学名誉教授・二木芳人氏が登場して、こう語った。

 「いまや準緊急事態と言っていいでしょう」

 「準緊急事態」って一体何なのだ? 緊急事態宣言がほぼ年間を通じて発出されていた2021年に次ぐような状況だとでもいうのか? 二木氏は9月に感染者数が1500万~2000万人となる可能性にも言及し、「重症者はそれほど出ていない」としたうえで、こう続ける。

 「それはやはり、ほとんどの人がワクチンを打ったり、すでに感染したりして集団免疫がある程度できているからだと思います」「しかし、高齢者やある種の病気を持つ人々には、やはり危険な感染症であることは変わりありません」

 はっ? 貴殿は2022年初頭の「朝まで生テレビ」(テレビ朝日系)に出演し、オミクロン株の大流行を受けて「最初からこの程度のワクチンだとわかっていた」と述べていたではないか。コロナ騒動を通じて、「集団免疫」は「風邪」に対して効果を期待できないことがすでに明らかになったし、ワクチンがそれをもたらさないことも明白だろう。何しろ2022年、日本は年間で17回も世界一の陽性者数(実数)を達成しただけでなく、2020年のコロナ死者数およそ4000人を大きく上回る、5万人が亡くなっているのだから。