奈良市が大和西大寺駅北側の市有地で公募型プロポーザル

AI要約

奈良市が近鉄大和西大寺駅北側の市有地を活用し、ビル建設企業を募集する。

条件は7階建てまでのビルで、自社や支社、研究開発拠点として活用可能。

特性を生かし、学生と企業の交流を促進する取り組みにも期待が寄せられている。

奈良市が大和西大寺駅北側の市有地で公募型プロポーザル

奈良市は、近鉄大和西大寺駅北側に保有する市有地約1360平方メートルを賃貸(事業用定期借地)で活用し、本社や支社、研究開発の拠点となるビルを建設する企業を募集すると発表した。仲川げん市長は記者会見で「若者が働きたいと思う成長企業に期待している」と述べた。

市有地は駅前のバスロータリー東側に隣接し、高さ制限は31メートルで最大7階建て。住居用での提供は不可としている。借地権は30年以上50年未満で設定し、契約期間満了や契約終了時に更地にして市に返還する。

また、産地学官の連携拠点となるスペース(400平方メートル程度)を設け、市に賃貸することも条件。同スペースはコワーキングスペースやシェアオフィスなどを想定している。

市によると、交通の便のよさに加え、4月に奈良商工会議所が同駅前に移転するなど今後オフィス街として発展する可能性があるという。仲川氏は「奈良市にはまとまった産業用地や駅前のオフィスビルが少なく、企業立地の機会を逃している」と事業の狙いを説明。また「7つの大学や短大が立地し、約1万6千人の学生を抱える特性を生かし、学生と誘致した企業との交流促進などを図る」と述べた。

23日から10月9日まで参加表明を受け付ける。来年2月の契約締結を目指す。募集要項や詳細はホームページで。