川遊びで体調不良、新たに23人症状 川の水が原因の感染症の疑いも

AI要約

熊本県天草市天草町にある「轟(とどろき)の滝」周辺で川遊びをした人が相次いで嘔吐や下痢の症状を訴えた。医療機関を受診した患者数は69人に達し、原因の感染症が疑われている。

滝周辺で高校生7人が症状を訴え、保護者から通報があった。地域の5医療機関で確認された患者数は69人であり、原因調査が行われている。

食中毒の疑いは薄く、川の水や患者の便の調査が行われている。遊泳を控えるよう呼びかける看板が設置され、市民から問い合わせもある。

川遊びで体調不良、新たに23人症状 川の水が原因の感染症の疑いも

 熊本県天草市天草町にある「轟(とどろき)の滝」周辺で川遊びをした人が相次いで嘔吐(おうと)や下痢の症状を訴えた問題で、21日までに新たに23人が同様の症状で医療機関を受診したことが分かった。保健所が集計している患者数は、69人になった。重症者は確認されていない。川の水が原因の感染症も疑われるとして、保健所が注意を呼びかけている。

 県によると、今月13日に滝の周辺で遊んだ高校生7人全員が15~16日に嘔吐や下痢の症状を訴えて病院を受診した。16日に保護者から通報があった。

 21日までに天草保健所が地域の5医療機関に確認したところ、子どもを含む計69人が、川で遊んだ後に同様の症状で受診した。

 共通の食事はないため食中毒の疑いは薄いとして、採取した川の水や患者の便を調べている。県は遊泳を控えるよう呼びかける看板を、滝周辺6カ所に設置した。

 天草市によると、轟の滝は遊泳のほか、岩場からの飛び込みができるスポットとして知られ、地元の中高生らに人気がある。今週に入り、市民から「滝は立ち入り禁止なのか」などの問い合わせも寄せられているという。(渡辺淳基)