「自民党は生まれ変わる」小林鷹之氏の立候補表明にあふれる嘲笑「お前で何人めだよ」…岸田も小泉も麻生もみ~んな “バカの一つ覚え”

AI要約

小林鷹之氏が自民党総裁選に立候補し、裏金問題や旧統一教会との関係が注目されている。

歴代の自民党幹部が何度も「生まれ変わる」と主張してきたが、体質の変化は見られず、小林氏も同じ言葉を使わざるを得なかった。

小林氏のライバルである小泉進次郎氏も自民党の変革を訴えており、党の未来が注目されている。

生まれ変わる自民党への期待や批判が続いており、党内の問題解決や政治改革の実現が求められている。

自民党幹部や候補者たちが「生まれ変わる」というフレーズを使いつづける姿勢に、一部からは冷ややかな反応も寄せられている。

自民党が本当に変わることができるのか、選挙や政治活動を通じてその可能性が評価されるだろう。

自民党の内部改革や政治スタンスの変化が、国民の支持を獲得する鍵となる。小林氏や他の候補者たちが課題に真摯に取り組み、実質的な変化をもたらすことが求められる。

自民党が生まれ変わることで、国政や党のイメージが変わる可能性があり、これからの動向が注目される。

「自民党は生まれ変わる」小林鷹之氏の立候補表明にあふれる嘲笑「お前で何人めだよ」…岸田も小泉も麻生もみ~んな “バカの一つ覚え”

「コバホーク」の知名度が、一挙に上がったことは間違いない。

 8月19日、「コバホーク」こと小林鷹之・前経済安全保障相が国会内で会見を開き、自民党総裁選に立候補することを正式に表明した。

「会見の冒頭、小林氏は『自民党は生まれ変わることを証明したい』『脱派閥選挙を総裁選で徹底する』と強調。派閥の裏金事件を謝罪し、政治改革への意欲を示しました。

 ただ、この日同席した衆参議員24人のうち、安倍派が最多の11人で、うち7人が裏金作りに関与した議員でした。

 裏金事件の実態解明については『党の調査には限界がある』と慎重姿勢を示し、裏金事件で事実上役職を外された安倍派議員の役職起用を求めるなど、政治改革の訴えがどこまで実効性があるのか、疑問が残る結果となりました」(政治担当記者)

 会見では、3年前に小林氏が旧統一教会の関連団体のイベントに参加していた件についても質問があった。質問に立ったジャーナリスト・鈴木エイト氏は、「ほぼメモを見ずに30分間、雄弁にスピーチしましたから、政治家としての押し出しは優秀」と一定の評価はしつつ、小林氏の回答には不満が残ったという。

「私は、『地元の有力な支援者のなかに複数の統一教会の関係者、地区の幹部がいることを確認しているが、その認識があるか否か』と質問しましたが、『後援会の方はかなりいらっしゃる。1人1人の思想信条を聞くことには限界があることは認識いただきたい』と答えるにとどまりました。

 また、別の記者から『公明党さんが勉強されている教えより、みなさん(旧統一協会)の勉強されている教えのほうが上ですよ』と発言したことを問われた小林議員は、『指摘いただいたような発言をした記憶はいっさいない』『選挙支援の依頼をしたことも金銭のやり取り含めて、いっさい関わりはない』と答えました。

 統一教会は依頼されなくても支援をおこなう場合があります。ステルス的に接近してくる場合、政治家にとっては見分けがつかないでしょう。

 小林議員は統一教会に対して『厳しい対応を取る』と明言しましたが、本当に厳しい対応を取れるのかどうか、見続けていきたいですね」

 裏金問題も旧統一教会との関係も、小林氏が強調したように「自民党が生まれ変わる」かどうかがポイントとなる。だが、歴代の自民党幹部議員の発言を改めて掘り起こすと、小林氏の言葉が妙に軽く聞こえてくるのだ。

《自民党は生まれ変わって皆さんの期待に応えます。 もう一度、自民党の “経験の力” を信じて下さい。自民党は必死で『生まれ変わる努力』をしています》

 これは、2010年7月、民主党政権下で当時野党だった自民党の「党の政策」に書かれた言葉だ。このころから、自民党はずっと「生まれ変わる」と主張してきた。そうした発言は、「お前で何人めだ」というほど、何度も繰り返されている。

「2012年11月には安倍晋三総裁(当時)が、次期衆議院選挙における自民党の政権公約を発表。『生まれ変わった自民党の姿を示す』と訴えました。

 2013年7月には野田聖子総務会長(当時)が『わが自民党は生まれ変わる!』と題し、『日本を、取り戻す。』と主張しています。

 2021年9月には岸田文雄首相が『私たちは “生まれ変わった自民党” をしっかりと国民に示さなければなりません。総裁選は終わりました。ノーサイドです。全員野球で自民党が一丸となって衆院選、参院選に臨んでいこうではありませんか』と訴えています」(前出・政治担当記者)

 2024年2月、政治資金規正法改正で「新たな修正案を今の国会で必ず成立させ、新しい党に生まれ変わる決意で取り組みを進める」と述べたのは茂木敏充幹事長だ。

 麻生太郎副総裁も同じフレーズを口にしている。2024年3月、派閥裏金事件を受けた「政治刷新」を目的に、党幹部らが全国を回る車座対話について、「自民党が生まれ変わっていく姿を示していかねばならない。わが党への信頼回復につながっていくものと期待している」と述べている。

 まるで “バカの一つ覚え” だ。しかし、これだけ言い続けても党の体質は変わらず、結果、今回の小林氏も「生まれ変わる」と言わざるを得なかった。あまりの変わらさぶりに、Xでは

《「新たな自民党に生まれ変わる」だと? お前で何人目だよ》

《自民党が生まれ変わる? 目の前のリップサービスに騙される愚民はもういないと信じたい》

《小林鷹之氏の総裁選の出馬会見を視聴したけど 彼が出馬していることが自民党が生まれ変わった証明としたが 推薦人の多くが裏金疑惑の安倍派》

 などと嘲笑が相次いだ。

 今回の総裁選で小林氏のライバルと目される小泉進次郎・元環境相も、8月、「自民党が生まれ変わるきっかけを作ることができるか1人1人が考え、論争する場にしなければならない」と強調した。はたして自民党は生まれ変わることができるのか──。