岸田首相、9月に韓国訪問を検討 退任前、協力継続を確認

AI要約

岸田文雄首相は、韓国を9月上旬に訪問し、尹錫悦大統領と会談する方向で検討に入った。日韓関係の正常化への取り組みを強調し、日韓国交正常化60年に向けた協力を確認したい意向。

首相は日韓関係を重要視しており、韓国内の批判にも関係なく協力を進める姿勢を示しているが、尹氏が訪日を拒否する可能性もある。

安全保障分野など幅広い分野での協力を続けることを目指し、日韓パートナー関係の維持に向けて努力する意向。

 岸田文雄首相は、韓国を9月上旬にも訪問し、尹錫悦大統領と会談する方向で検討に入った。元徴用工訴訟問題で悪化した日韓関係の正常化に共に取り組んだ経緯を踏まえ、自らの退任前に安全保障分野をはじめとした協力継続を確認。来年の日韓国交正常化60年をにらみ、幅広い分野で協力するパートナー関係の維持を申し合わせたい意向だ。複数の日韓外交筋が20日、明らかにした。

 首相は日韓関係の改善を外交成果の一つと位置付けている。ただ韓国内で、新潟県の「佐渡島の金山」の世界文化遺産登録について「日本の歴史歪曲に同調した」との批判が出る中、尹氏が首相訪韓はマイナスだと判断する可能性も否定できない。