卵の価格が4か月ぶりに上昇 要因は“猛暑”と“お盆明け”のダブルパンチ?【Nスタ解説】
猛暑で卵の価格が上昇し、産卵量が減少している影響が出ている。
卵の需要が高まるお盆明けにも高価格水準が続く可能性がある。
料理研究家の裏ワザで1つの卵で2つの目玉焼きを作る工夫が紹介されている。
連日の暑さで野菜などに影響が出ていますが、卵の価格も4か月ぶりに上昇しています。さらに、秋の味覚にも異変が起きているようです。
■猛暑でニワトリも水を飲みすぎて満腹→エサを食べず産卵量が減少か
井上貴博キャスター:
“物価の優等生”である卵の価格が高騰しています。卵の卸売り価格(東京・JA全農たまご、Mサイズ1kgあたり)をみると、5月に入るまではぐっと上がっていました。
エサの高騰はもちろん、2023年の秋以降に鳥インフルエンザが爆発的な猛威をふるい、殺処分なども行われたことで、供給が不安定になっていたためです。
その高騰は落ち着いたように見えていましたが、8月は4か月ぶりに価格上昇となりました。8月1日は200円で、20日は220円に上がっています。やはり、これは暑さの影響が色濃いということです。
鶏卵卸売業者によると、猛暑でニワトリが普段より水を多く飲むようになり、満腹でなかなかエサを食べてくれなくなるそうです。そうすると、卵を産む量自体が減少、産んだとしても黄味が小さくなり、売り物として成立しない。生産者の皆さんとしても難しいところだそうです。
もう一つ、時期的な要素もあります。“お盆”です。お盆の帰省前や旅行前に卵を使い切る方が多くなります。しかし、お盆明けに帰省や旅行から帰ってくると、今度は卵のストックがないため、需要が高まる可能性があります。
そのため、しばらくは高価格水準が続くおそれがあるといいます。今は暑さ、そしてお盆明けというダブルパンチになっているそうです。
そこで、少しでも工夫を…ということで、“1つの卵で2つの目玉焼きを作る裏ワザ”を料理研究家の島本美由紀さんに聞きました。
(1)ラップに包み保存袋に入れ冷凍
(2)水にさらして殻をむく
(3)半分に切り弱火で焼く
(4)好みの固さに焼けたら完成
ホラン千秋キャスター:
ちなみに、冷凍卵で卵かけご飯をすると、すごいむっちりした卵黄になります。でも、1つの卵で2つの目玉焼きを作るなんて、やったことがありませんでした。