「すぐ怒鳴る『暴君』」「公用車で激怒、前方座席蹴った」職員アンケート 4割の職員が「パワハラ見聞き」と回答したことに知事は「新聞で見たが、詳細な内容知らないのでコメント差し控える」

AI要約
兵庫県の百条委員会が斎藤知事のパワハラに関するアンケート調査を実施職員の4割が知事のパワハラを目撃したと回答関係者の証言も含め詳細が公表される予定
「すぐ怒鳴る『暴君』」「公用車で激怒、前方座席蹴った」職員アンケート 4割の職員が「パワハラ見聞き」と回答したことに知事は「新聞で見たが、詳細な内容知らないのでコメント差し控える」

兵庫県の百条委員会が行ったアンケートに、職員の4割が「知事のパワハラを見聞きした」と回答したことについて、斎藤知事が20日の会見で「新聞で報道されていることは知っているが、コメントは差し控える」と述べた。

また、「業務上の必要な範囲で業務に関する指摘・指導をしたことはあります」と話した。

ことし3月、兵庫県の元西播磨県民局長(60)が斎藤知事のパワハラや贈答品をねだるなどの疑惑を告発する文書を配布したが、事実無根として懲戒処分を受けた。

しかし、その後一部の疑惑が事実だったことが判明した。元局長はことし7月に死亡した。自殺とみられる。

告発内容の真偽を調べるため、百条委員会が設置され、県の職員およそ9700人に対し記名・無記名で回答できるアンケート調査が実施された。

告発文には、「20メートル歩かされただけで怒鳴り散らした」などと知事のパワハラが指摘されていたが、関係者によると、今月5日までの中間報告(約4500件)で斎藤知事のパワハラについて、「実際に知っている」や「人づてに聞いた」などと回答した職員が38.3パーセントに上ることが分かった。

さらに告発文では知事は自治体や企業に贈答品をねだることが多々あると指摘されたが、このような知事の贈答品の受け取りについては20.7パーセントの「職員が知っている」「聞いた」などと回答。

プロ野球の優勝パレードの資金集めで県の不正行為があったとする疑惑については8.9パーセントの職員が直接または間接的に知っていると回答したということだ。

また、アンケートの自由記述欄には「公用車で激怒し、前方座席を蹴った」「机を叩く、壁を蹴る」「すぐに怒鳴る『暴君』」「瞬間湯沸かし器」などと書かれていた。

こうしたアンケートの回答について、20日斎藤知事は「新聞で報道されていることは拝見しています」と述べたうえで、「8月23日に正式に発表されると伺っていますので、私は、詳細な内容について承知してませんので、コメントについては差し控えたいと思います」と話した。

また知事は「業務上の必要な範囲で様々な業務に関する指摘・指導をしたことはあります」と語りった。

今月23日の百条委員会では関係者の証人尋問が始まり、記述内容などアンケートの詳細についても一部が公表される予定だ。

(関西テレビ 2024年8月20日)