岸田首相“不出馬”で機運高まる…『秋の解散総選挙』に向け議員らが支持固め 与野党共に「政治への信頼」訴える

AI要約

岸田総理が自民党総裁選に出馬しないと表明し、解散総選挙の機運が高まっている。

地方での選挙モードが加速し、自民党と国民民主党の議員が有権者に対して訴えている。

自民党への信頼回復や政治資金規正法改正などが議題に挙がっている。

岸田首相“不出馬”で機運高まる…『秋の解散総選挙』に向け議員らが支持固め 与野党共に「政治への信頼」訴える

 岸田総理が、9月の「自民党総裁選に出馬しない」と表明したことを受け、この秋の「解散総選挙」の機運が俄然、高まっています。東海地方でも国会議員らが慌ただしい週末を過ごしました。

 8月17日、名古屋市千種区の小学校の校庭で行われた夏まつり。有権者らと盆踊りを楽しむのは、愛知2区が地盤の自民党、中川貴元衆議院議員です。

自民党の中川貴元衆院議員:

「一生懸命頑張ってまたやっていきますので、どうぞよろしくお願いします」

 有権者への支持固めに議員たちが動き出しました。きっかけは…。

岸田文雄総理:

「この自民党は変わらなければならない。私は来たる総裁選には出馬いたしません」

 9月行われる自民党総裁選に立候補しないと、突然の退陣表明をした岸田総理。同時に、この秋にも解散総選挙に突入するとの観測が高まり、一気に選挙モードが加速しました。

中川議員と話す有権者:

「中川さん、ひとつ日本のために早いとこ総理を目指して頑張ってください」

中川議員と話す別の有権者:

「(不出馬は)今までの色々な流れがあるとやむを得ないかなと思うけど、まあ次となるとなかなか難しい。(自民党への信頼が)落ち込んでいるのは事実だから、それをやっぱり元に戻す」

中川貴元議員:

「やっぱり『政治への信頼』、これが民主主義の根幹ですから、取り戻すように頑張っていきたいと思っています」

 訴えるのは自民党への信頼回復です。

 週末、名古屋市守山区ではコンサートが行われていました。開催したのは愛知2区選出の国民民主党・古川元久衆議院議員の後援会です。ほぼ毎年、行っているというこのコンサートの壇上で古川議員が、訴えました。

国民民主党の古川元久衆院議員:

「岸田さんが辞めれば、それで信頼が取り戻せるってものじゃないんです。政治資金規正法改正しましょうと言いましたけども、中身は本当に抜け道だらけでザル法。こんなのが出た時に、誰も今の(総裁選に)手を挙げている人たちは『こんなのじゃダメだ』と、『もっとちゃんとやれ』ということを言った人は誰もいなかった」

 前回、岐阜4区から立候補したものの落選し、“バッジ”を失った立憲民主党の今井雅人さんも街頭に立ちました。