国債利払い、想定金利2.1% 金利上昇で引き上げ 25年度概算要求

AI要約

財務省は2025年度一般会計予算の概算要求で、国債の利払い費を算出する際に使う想定金利を年2.1%に調整する方針を決定した。

長期金利の上昇を受けて、過去最低だった想定金利を1.9%に引き上げ、17年ぶりの更新を行った。

概算要求総額が4年連続で110兆円を超える見通しであり、25年度の想定金利引き上げも検討されている。

 財務省は2025年度一般会計予算の概算要求で、借金である国債の利払い費を算出する際に使う想定金利を、年2.1%とする方向で調整に入った。

 日銀の政策修正を受けて長期金利が上昇しているのを踏まえ、24年度当初予算の水準から0.2ポイント引き上げる。各省庁からの概算要求総額は4年連続で110兆円を超える公算だ。

 想定金利は、過去の経験を踏まえて足元の金利水準に1.1%ほどの急騰リスク分を加味して算定する。当初予算段階で23年度までは7年連続で過去最低の1.1%だったが、24年度は1.9%とし、17年ぶりに引き上げた。同年度の概算要求時の想定金利は1.5%だった。長期金利の上昇圧力が強まっているため、25年度は想定金利をさらに引き上げる。