【台風7号接近】千葉の河川で大量の不法係留 “船の墓場”も 川の氾濫に住民不安「ボートが上がってきたら…」

AI要約

千葉県市川市の住民が台風接近に伴う川の氾濫への不安を口にした。不法係留されたボートが増waterて川を上がってくる可能性があり、地元住民は危機感を示している。

真間川や旧江戸川など複数の河川での不法係留の問題が深刻化しており、台風の影響を受けることが懸念されている。

過去には真間川で257㎝の増水を記録し、千葉県内の用水路には約340隻の不法係留船が存在する。問題解決に向けた取り組みが必要とされている。

【台風7号接近】千葉の河川で大量の不法係留 “船の墓場”も 川の氾濫に住民不安「ボートが上がってきたら…」

8月14日、台風接近を前に、千葉県市川市の住民が相次いで口にしたのは、“川の氾濫”に対する不安の声。

千葉県では、東京都江戸川区と千葉県市川市の境を流れる旧江戸川や、市川市を流れる真間川などで、ボートの不法係留が以前から問題となっています。

住民は、この台風7号の影響で、多くのボードが川を上がってくるのではないかと不安を感じています。

真間川 近隣住民:

真間川っていう川ですよね。この上流の地域に雨が降って(水位が)1mくらい上がってたのかな。

40~50年くらい前は満ち潮になって上がってきた水が(川から)あふれたときがあるんですよ。ボートがボンッと津波に乗って来たら大変だね。

千葉県内の別の場所でも不安の声が上がっています。

旧江戸川 近隣住民:

もう少しで台風が来ますし、震災の時には海から漁船とか、津波で上がってきたというのを見て、水位が上がれば、確かに氾濫する可能性は大きいと思う。起こったら被害が出るでしょうね。

なぜここまで不安を口にするのでしょうか?「めざまし8」が取材を進めると、ある状況が見えてきました。

取材スタッフ(真間川周辺):

千葉県市川市の真間川河川敷です。こちら船ですかね?バラバラになっています。

さらにこちらには車が横倒しになっています。窓ガラスが全て割れた車もありますね。

取材スタッフ(真間川周辺):

そして川を見てみると、船がずらっと並んでいます。ものすごい数ですね。

真間川の約500mの区間に放置された大量のボート。

葛南土木事務所によると、真間川では7月の時点で、51隻の船の不法係留を確認。

また、放置された自動車は20台にのぼります。

真間川 近隣住民:

津波で逆流して(ボートが)上がってくるじゃないですか。上がっていけば住宅にいきますから、川沿いの人なんか危ないですよね。(船の)ロープもとれちゃいますから。

川から約40m離れた場所に住宅もあるため、あす16日から接近する台風で川が増水し、不法係留したボートが流れてくるのでは、と不安があるといいます。

では、この真間川、過去にはどの程度増水したことがあるのでしょうか?

葛南土木事務所によると真間川は、2019年台風の影響でこの鬼越エリアで257㎝の水位を記録したといいます。

真間川 近隣住民:

(5年前の)台風の時かな。一番(水位が)上がった時は丸(の模様)があるでしょ。一度それくらい上がったことがあります。やっぱりあそこぐらい上がると、怖さありますよね。

さらに、千葉県富津市では、「船の墓場」と呼ばれる場所まで。

この用水路に止められている不法係留の船は、木更津市港湾事務所によると340隻にものぼるといいます。

しかも、古い船だけではなく、比較的新しい船も違法に止められていました。

地元住民によると、少なくとも30年以上前から不法係留は続いていて、年々船の数は増えているといいます。

千葉県内で問題になっているボートの不法係留。真間川が流れる市川市役所はこう話します。

市川市役所下水道管理課:

不法係留している近辺での河川の氾濫はありませんが、もしもの事がないか危惧しています。

(「めざまし8」 8月15日放送)