東海第二原発 防潮堤の施工不良問題 日本原電「基礎部分残したまま補強工事進める方針」規制庁に伝える

AI要約

東海第二原発での防潮堤基礎部分の施工不良問題について、日本原電が残したまま補強工事を進める方針を規制庁に伝えていたことが明らかになった。

原子力規制庁が日本原電に設計見直しや造り直しを指摘していたが、基礎部分を残したままの補強工事を進める方針を示していた。

安全対策工事の完了が予定より遅れる見通しで、今月下旬に行われる審査会合の際に方針について審査が行われる予定。

茨城県東海村の東海第二原発で、建設中の防潮堤の基礎部分の柱に施工不良が見つかった問題で、事業者の日本原子力発電が基礎部分を残したまま補強工事を進める方針を原子力規制庁に伝えていたことがわかりました。

東海第二原発をめぐっては去年6月、津波対策のために建設が進められていた防潮堤の基礎部分の柱に施工不良が見つかりました。

この問題をめぐって原子力規制庁は今年6月の審査会合で、日本原電に対し、「抜本的に設計を見直し、造り直しを含め、検討してほしい」と指摘していました。

規制庁などによりますと、今月7日、日本原発が規制庁に対して、基礎部分を残したまま補強工事を進める方針を伝えていたことがわかりました。

日本原電は再稼働に向けて、来月までに防潮堤の建設を含めた安全対策工事を完了するとしていましたが、延期は避けられない見通しです。

次回の審査会合は今月下旬ごろに行われる見通しで、日本原電が示した方針について審査が行われる予定です。