「備えのお盆休み」専門家に学ぶ”防災術”

AI要約

防災モードのお盆休み。防災のプロの家を訪問し、家族で暮らす国崎信江さんの家の防災対策の様子を紹介。

国崎さんの家には緊急地震速報と電気製品を連動させたシステムや、防災意識を日常に取り入れる工夫が施されている。

国崎さんは食料に関しても手軽で実践可能な防災対策を取っており、“幸せ備蓄”と呼ぶ食料備蓄法を提案している。

「備えのお盆休み」専門家に学ぶ”防災術”

防災モードのお盆休み。

すでに始めた方も、これからの方も参考になる防災のプロの家にお邪魔しました!

■街行く人に聞いた防災対策は?

都内在住(一人暮らし)

「防災は一応は全部グッズはそろえています」

埼玉県在住(3人家族)

「地震対策は家を買ったばかりで特にしてないです」

すでに始めた方も、これからという方も…ヒントが詰まった“防災のプロの家”が千葉にありました。

自治体の防災アドバイザーなどを務める国崎信江さん。家族5人で暮らすご自宅は、一見ふつうの家に見えますが、いきなり何やら重厚な機械が。

危機管理教育研究所 国崎信江代表

「こちらは、緊急地震速報と家にある電気製品を連動させたシステム」

本来は、緊急地震速報が出ると作動するそうですが、特別に訓練用のボタンを押してもらうと…

音声

「(明かりがついて)ただ今から緊急地震速報の試験放送を行います」

シャッターが開き、玄関ドアもオープン。避難しやすい環境が瞬時に整います。

危機管理教育研究所 国崎信江代表

「調理中、IHを使っている時でも自動的に電源が落ちる」

ただこのシステム、手軽に導入できそうかというと…

危機管理教育研究所 国崎信江代表

「このシステムは、私が考えたオリジナルのシステムなので、おそらく日本で唯一じゃないかと思います」

驚きの備えはトイレにも。

危機管理教育研究所 国崎信江代表

「ここは本当に出入りするところがこの扉1カ所だったんですが、閉じ込められるかもしれないということで、ここに扉がもう一つありまして、ここから閉じ込められても逃げられるように工夫しました」

■対策のヒントたっぷり “防災のプロ”の家

災害に備えているのに、ハッピー!?お盆休みでも、すぐに実践可能!手軽な備蓄のワザを教えてくれました。

防災のプロの必需品は…

危機管理教育研究所 国崎信江代表

「コンパクトに丸めて収められるソーラーシートなんです。私は日ごろからカバンの中に入れておいて、災害が起きたら自分のリュックにこれをかけて、歩きながら発電するというイメージ」

日ごろから完璧に備える国崎さん。ですが食料に関しては、意外なほど手軽なワザを使っていました。

危機管理教育研究所 国崎信江代表

「温めず食べられるカレーとか、開けたらすぐ飲めるスープとか、こういったレトルトもうまく活用しながら」

ポイントは「普段から食べたいということ」です。

危機管理教育研究所 国崎信江代表

「我が家では『幸せ備蓄』とか『ハッピーストック』って呼んでいるが、 本当に食べたいものしか備蓄しない。普段の食材をちょっと多めに古いものから食べて、残っているのは常に新鮮なもの、鮮度のいいものが残っている状態で」

好きな飲み物を“箱買い”するのもひとつのワザだそう。

危機管理教育研究所 国崎信江代表

「私は炭酸水とか息子はゼリー飲料とか。普段からこうやって飲んでうれしいし、なくなったら今度はまた違うジュースを1ケースとかっていうふうに」

防災を日常に溶け込ませていました。

危機管理教育研究所 国崎信江代表

「集中して一気に(防災対策を)やると、熱もまた急速に冷めてしまうので、できれば緩やかに継続をしていく、習慣化する防災を意識するといいのかなと思う」