台風5号、東北上陸・横断へ 青森と岩手、宮城は線状降水帯の恐れ 河川氾濫や土砂災害警戒

AI要約

台風5号は岩手・宮城両県境に接近し、上陸する見通し。夜にかけて東北地方を横断し、日本海側の秋田県沖に抜ける予想。

東北地方で線状降水帯や風雨が強まり、河川の氾濫や土砂災害に警戒。記録的雨量や避難指示も出されている。

5号は14日未明には津軽海峡の西方海上で熱帯低気圧に変わる見込み。最大風速25メートルで進行中。

 台風5号は12日朝、岩手・宮城両県境に接近し、上陸する見通しとなった。

 夜にかけて東北地方を横断し、日本海側の秋田県沖に抜けると予想される。青森、岩手、宮城各県では同日午前に線状降水帯が発生する恐れもあり、気象庁は河川の氾濫や低地の浸水、土砂災害に厳重な警戒を呼び掛けた。

 東北の太平洋側では風雨が強まり、岩手県では記録的な雨量になる所があった。同県久慈市や青森県八戸市など多くの市町村で避難指示が発令されている。5号は14日未明には津軽海峡の西方海上で熱帯低気圧に変わる見込み。

 5号は12日午前6時、宮城県気仙沼市の東南東約50キロの海上を時速15キロで北西へ進んだ。中心気圧は985ヘクトパスカル、最大風速25メートル、最大瞬間風速35メートル。北東側440キロ以内と南西側280キロ以内が風速15メートル以上の強風域。

 八戸市では午前6時15分に最大瞬間風速21.5メートル、岩手県大船渡市では午前6時ごろに同17.7メートルを観測。久慈市(下戸鎖)では午前6時40分までの24時間雨量が観測史上最多の368ミリに上った。

 東北の13日午前6時までの24時間予想雨量は、多い所で250ミリ。その後、14日午前6時までの同雨量は150ミリ。