カップヌードル、どん兵衛など価格拘束か 独禁法違反の疑いで警告へ

AI要約

日清食品がスーパーや小売店向けのカップ麺5品目の価格を不当に引き上げていた疑いで公取委から警告を受ける。物価高の中で再販売価格を制約する行為が問題視されている。

警告の対象は、主力商品の「カップヌードル」やシリーズの「カレー」「シーフードヌードル」など計5品目。日清は公取委の調査に協力する姿勢を見せている。

日清食品は過去2年間で多品目において5~13%の値上げを実施し、小売店数百社に値上げ額を指定して価格を引き上げさせていた疑いが持たれている。

カップヌードル、どん兵衛など価格拘束か 独禁法違反の疑いで警告へ

 即席麺最大手の「日清食品」(本社・大阪市)が、スーパーなど小売店向けのカップ麺5品目で小売価格を不当に引き上げさせていたとして、公正取引委員会は独占禁止法違反(再販売価格の拘束)の疑いで警告する方針を固めた。物価高が続くなか、販売価格を制約しないことや再発防止策などを早期に求める。

 関係者によると、警告の対象は、カップ麺の主力商品である「カップヌードル」やシリーズの「カレー」「シーフードヌードル」のほか、「日清のどん兵衛きつね」「日清焼きそばU.F.O.」の計5品目。日清食品ホールディングスは取材に対し、「公取委から調査を受けているのは事実で、誠意をもって調査に協力している」としている。

 日清食品はカップ麺や袋麺の希望小売価格について、2022年6月に約180品目、23年6月に約170品目で5~13%引き上げ、「カップヌードル」(78グラム)は2年間で税抜き193円から236円に上がった。このうち5品目について、同社は全国のスーパーやドラッグストアなど小売店数百社に対し、値上げ額を指定して小売価格を引き上げさせていた疑いが持たれている。