SaMDの産官学連携フォーラムを9月に開催 - 実用化の促進に向けて議論

AI要約

厚生労働省、経済産業省、AMEDが共催するSaMDに関する産学官連携フォーラムが9月3日に開催。

基調講演ではSaMDの開発促進施策や行政の取り組み、米国での承認ポイントが解説される。

国内展開や医療機関での活用、保険償還などSaMDに関する幅広い議論が行われる。

 厚生労働省は経済産業省、日本医療研究開発機構(AMED)と共に、AIなどを活用した最先端のプログラム医療機器(SaMD)に関する産学官連携フォーラムを9月3日に開催する。SaMDの海外展開に向けた現状と課題のほか、国内での展開や利活用、取り組み状況などについて議論を深める。【渕本稔】

 基調講演では、厚労省と経産省の担当者がSaMDの開発を促す振興施策や実用化促進に向けた行政の取り組みなどを解説する。

 続く第一部ではSaMDの海外展開をテーマに、米食品医薬品局(FDA)の担当者が米国でSaMDの承認を得るポイントをレクチャーするほか、SaMDの製造販売を手掛ける企業の担当者が業界の展望や取り組み内容を紹介する。

 第二部では視点を国内に移し、医療経営の観点から見た医療機関でのSaMDの展開と利活用、SaMDの開発と保険償還に向けた産学連携の取り組みなどについて業界関係者が講演後、総合討論を行う。

 医療現場での活用に大きな期待が寄せられているSaMDを巡っては、厚労省と経産省が早期の実用化を推進する施策をまとめた「プログラム医療機器実用化促進パッケージ戦略」(DASH for SaMD)を2020年11月に公表。23年9月にはその第二弾が示された。

 その中で、SaMDの早期実用化に向けた体制強化の取り組みの1つとして産官学連携フォーラムの開催を掲げている。第1回目を22年2月に実施しており、今回で4回目となる。

 開催日時は9月3日の午後1時-6時30分で、参加費は無料。事前に参加登録が必要で、8月30日まで申し込みを受け付けている。