「おむつシェアリング」始まる 不要になった紙おむつ、必要な人へ 伊那市役所などで回収

AI要約

伊那市は、不要になった紙おむつを無料で提供する「おむつシェアリング」事業を始めた。

市内各施設に回収、配布用のスペースを設け、複数の場所で利用できるようにしている。

市は今後、他の不要品にも対応することを検討している。

「おむつシェアリング」始まる 不要になった紙おむつ、必要な人へ 伊那市役所などで回収

 伊那市は、不要になった紙おむつを市民らから回収し、必要としている人に無料で提供する事業「おむつシェアリング」を始めた。子どもの成長でサイズが合わなくなり、使わなくなった紙おむつを有効利用する狙い。子育て支援センターなど市内各施設に回収、配布用のスペースを設けている。

 西箕輪、上の原の両子育て支援センターと、市役所1階子育て支援課前の計3カ所に、回収用と提供用の箱を設置。市保健センター(山寺)、伊那図書館(荒井)、高遠町図書館(高遠町西高遠)、長谷総合支所(長谷溝口)には回収用の箱のみを置いている。

 回収した紙おむつは市がサイズごとに3枚1セットに分けて配布。なるべく多くの人が利用できるよう、1人が持ち帰れるのは1回1セットまでとした。

 市は2022年8月から、市民が不要品や欲しい物の情報を寄せて譲り合うことなどができるウェブサービス「こころむすび」を運営。これに加え、インターネットを使えない人も含めて誰でも物のやりとりができる場を設けようと企画し、ニーズが高いとみられる紙おむつを選んだ。

 市地域創造課は「おむつシェアリングを使えば不要品が誰かの役に立つんだと、思ってもらえるようにしたい」。今後、対象を紙おむつ以外に広げることも検討するという。