ホオズキ出荷が最盛期 「盆提灯」需要の中京、関西へ【長野県飯田下伊那】

AI要約

長野県飯田下伊那地域でホオズキの出荷が最盛期を迎えており、高品質の草丈が確保されている。

飯伊産のホオズキは直径6センチほどで人気があり、35戸が栽培しているが生産量の減少が課題。

JAみなみ信州では新規栽培者向けの講習会を開き、耕作面積の維持拡大に取り組んでいる。

ホオズキ出荷が最盛期  「盆提灯」需要の中京、関西へ【長野県飯田下伊那】

 中京や関西圏などで盆の花飾りとして使われるホオズキの出荷が、長野県飯田下伊那地域で最盛期を迎えている。JAみなみ信州は実に続き、7月下旬から枝の出荷をスタート。5日までに約5万5000本を出荷する。

 JA営農部によると、今年は7月の降雨で病害が発生しているものの、着色が良好で草丈も十分確保でき、高品質に仕上がっている。

 飯伊産は大きいものでも直径6センチほどと実が小ぶりで、人気があるという。現在は約35戸が栽培しているが、高齢化が進んで生産量の減少が課題になっている。市場からは品質・生産量が安定している産地として期待があるといい、JAは新規栽培者向けの講習会を開くなど耕作面積の維持拡大に取り組んでいる。

 豊丘村河野のJA総合集荷販売センターでは7月22日から実、26日から枝の出荷を始め、現在がピーク。盆前2週間の短期集中で出荷する。営農部農産課の下井郁夫さんは「造花が増える中でも生花を求める声が多く、需要はしっかりある。色鮮やかなホオズキで盆を迎えてもらえるようしっかり出荷していく」と話していた。