倉持仁院長、52歳のバースデーに『コロナ後遺症』の言葉への違和感をつづる 「症状の一つと考えるべき」などさまざまな声

AI要約

内科医が新型コロナ後遺症の適切な診断・治療について言及

厚生労働省の後遺症定義と世界保健機関(WHO)の見解を紹介

全国の医療機関での新型コロナ患者数の増加について報告

倉持仁院長、52歳のバースデーに『コロナ後遺症』の言葉への違和感をつづる 「症状の一つと考えるべき」などさまざまな声

 新型コロナ患者の診察に初期段階から取り組み、メディアで医療現場の声を発信している宇都宮市と東京・日本橋でクリニックを運営する内科医の倉持仁さんが3日にX(旧ツイッター)を連続更新。「コロナ後遺症」の言葉への違和感をつづった。

 この日が52歳の誕生日だったという倉持さんは「よく考えるとコロナ後遺症って名前は不適切な気がします。2ヶ月経ってから認定するより、早く診断を下し早く治療介入した方が良くなるし、適切に治療すれば直るので、コロナ遅発症状とかが適切な気がします」と、後遺症認定前の早期診断・治療が必要だと私見を述べた。

 厚生労働省のホームページでは新型コロナウイルス感染症の罹患後症状(いわゆる後遺症)として「罹患後に、感染症は消失したにもかかわらず、他に原因が明らかでなく、罹患してすぐの時期から持続する症状、回復した後に新たに出現する症状、症状が消失した後に再び生じる症状の全般をさす」と定義。世界保健機関(WHO)は「新型コロナに罹患した人にみられ、少なくとも2カ月以上持続し、また、他の疾患による症状として説明がつかないものである。通常は発症から3カ月経った時点にもみられる」としている。

 コメント欄は「後遺症ではなく、コロナの症状の一つと考えるべきですよね。後から出てくる症状も含めて、コロナの治療をどうするのか考えないと」「ワクチン後遺症のことを考えてください」などさまざまな意見が寄せられた。

 厚生労働省の発表によると、全国約5000の医療機関から7月28日までの1週間に報告された新型コロナの患者数は約7万2000人で、1医療機関あたり前週比1.07倍の14.58人となり、12週連続で増加している。都道府県別で最多は佐賀県の31.38人、宮崎県、熊本県でも25人を超えている。