大学生スイマー、宅建や簿記も 五輪初出場 松本選手・競泳〔五輪〕
競泳女子200メートル個人メドレーの松本信歩選手は、簿記や宅建などの資格を持ち、文武両道の大学生。
松本選手は、競技選手を目指し5歳から水泳を始め、決めたことは自然にやるマイペースな性格。
早稲田大学に進学後も水泳部活動と並行して、宅建や簿記の資格取得に努め、現在は行政書士の資格取得に向けて勉強中。
競泳女子200メートル個人メドレーの松本信歩選手(22)=東京ドームスポーツ=は簿記や宅建などの資格を持つ「文武両道」の大学生。
学生生活最後の年に初めて五輪の切符を手にしたが、決勝進出はならなかった。
静岡県で生まれ、東京都で育った。水泳教室に通っていた友達の影響で、5歳の時に泳ぎ始めた。父信也さん(57)によると、「性格はマイペース。決めたことは自然にやってるタイプ」といい、さぼることなく教室に通い続けた。
教室では競技選手を目指すコースに入った。母恭子さん(56)は「泳ぎは、ずばぬけて速いわけではなく、常に自分の上を行く人がいる環境の中、上を目指して頑張っていたような感じだった」と振り返る。
水泳に打ち込む一方、自ら希望して中学受験を経験し、進学校の中高一貫校へ進んだ松本選手。恭子さんは「水泳の悩み事に、水泳とは全然関係のない先生や友人らが客観的なアドバイスをしてくれた。その環境が良かった」と話す。
松本選手は早稲田大へ進学後、水泳部の遠征や合宿などの空いた時間を活用し、宅建や簿記2級、スペイン語検定5級の試験を突破した。現在は行政書士の資格取得に向けて努力しているという。