パリ五輪への影響回避へ シー・シェパード創設者身柄引き渡し 調査捕鯨船の航行妨害 判断は閉幕後に

AI要約

林芳正官房長官は、ポール・ワトソン容疑者の身柄引き渡し要請に関する情報を公表しました。日本政府はデンマークに引き渡しを要請したが、デンマークは回答を保留しています。

デンマーク法務省は、パリ五輪開催期間中に引き渡し可否を判断しない方針であり、拘束期限の8月15日までに公判を開く予定です。

日本とデンマークは当面の批判を回避するため、要請と留保の状況を明らかにしています。

パリ五輪への影響回避へ シー・シェパード創設者身柄引き渡し 調査捕鯨船の航行妨害 判断は閉幕後に

 林芳正官房長官は2日の定例会見で反捕鯨団体「シー・シェパード」の創設者ポール・ワトソン容疑者の身柄引き渡しを日本政府として7月31日にデンマークへ要請し、同国が回答を保留としていることを明らかにした。政府関係者によるとパリ五輪への影響を回避するため、開催期間(今月11日まで)の間には引き渡し可否の判断は行われない見通しという。

 ワトソン容疑者の拘束期限は8月15日まで。外交筋によると、デンマーク法務省は五輪閉幕後の12日から同日までの間に引き渡し可否を判断する公判を開くという。日本側は引き渡し要請の事実、デンマーク側は留保の姿勢を明らかにしておくことで当面の批判の回避を狙った格好だ。