反捕鯨団体創設者の引き渡し要求 デンマーク当局に日本

AI要約

デンマーク司法省は、日本から身柄引き渡しの要求があった反捕鯨団体シー・シェパード(SS)創設者ポール・ワトソン容疑者について明らかにした。

日本当局が身柄引き渡し要求を出しており、グリーンランドの警察当局が「引き渡し実施の根拠」を調査することになっている。

ワトソン容疑者は日本の捕鯨船活動を妨害した罪で国際手配されており、フランス人弁護士は引き渡しを拒否するよう求めている。

 【ロンドン時事】デンマーク司法省は1日、同国領グリーンランド当局が拘束した反捕鯨団体シー・シェパード(SS)創設者ポール・ワトソン容疑者(73)について、日本から身柄引き渡しの要求があったと明らかにした。

 

 AFP通信によると、司法省は「日本の当局から昨日(7月31日)、正式な身柄引き渡し要求を受け取った」と表明。今後は自治権を有するグリーンランドの警察当局が「引き渡し実施の根拠」の有無を調べるが、最終的な判断は司法省が行うという。

 ワトソン容疑者は先月21日、給油のためグリーンランドのヌークに入港した直後に拘束された。2010年に日本の調査捕鯨船の活動を妨害したとして、日本が国際刑事警察機構(ICPO)を通じて国際手配していた。同容疑者のフランス人弁護士は、日本で公正な裁判が受けられないとの理由からデンマーク当局に引き渡しを拒否するよう求めている。