誰か岸田首相にケンカを売れ!自民党総裁選は岸田おろしか再選か、あるいは世代交代か

AI要約

茂木敏充幹事長や河野太郎デジタル相、小泉進次郎元環境相が自民党総裁選に関する考えや政策を示唆している。

茂木氏は現職の総裁に対する意見表明が足りないと指摘しつつ、候補者としての姿勢を示している。

岸田氏の再選への意欲が強い中、茂木氏や麻生太郎副総裁など、他の候補者たちの動向が注目されている。

誰か岸田首相にケンカを売れ!自民党総裁選は岸田おろしか再選か、あるいは世代交代か

9月に行われる自民党総裁選について茂木敏充幹事長は1日、「今の仕事がどうとかいろんな意見があるかもしれない」としながらも「自分はふさわしい人物なのか、これが大きな判断基準だ」と述べて、幹事長でも出馬する可能性を示唆した。

同じく出馬を模索する河野太郎デジタル相は31日、日本原電の東海第二原発を視察し、安全性が確認された原発再稼働を当面容認する考えを改めて示した。

また小泉進次郎元環境相は7月に行われた会合で、「自主憲法制定が自民党ができたルーツ」と述べて憲法改正に前向きの姿勢を見せた。

政権の幹部や閣僚だからといって総裁選に出てはいけないということはない。また総裁選を意識して政治家が自分の心情や政策を披露するのは結構なことだ。

だが今回一つ足りないことがある。それは現職の総裁が「おりない」場合は「おろす」なり、あるいは「否定」をして「現職はここが間違っているので私ならこうする」と言わねばならないのに、それがない。

茂木氏は以前「令和の明智光秀にはならない」と言っていたが、理由があれば主君を倒してもよいのだ。明智光秀だってたぶん織田信長を倒さねばならない理由があったはずだ。

現状では現職の岸田氏は再選への意欲を示しているのに、それに対して「おろし」や「否定」はほぼない。非主流派のキングメーカーと見られる菅義偉元首相は早々に岸田氏への退陣要求とも取れる発言をしたが菅氏は「当事者」ではない。

「当事者」では茂木氏が以前「物事をやるには3年以内ぐらいがちょうどいい」と述べて、「岸田もう辞めろということか」とちょっと盛り上がったが、その後「3年以上やってはいけないという話はしていない」とトーンダウンした。

岸田氏が再選に意欲を示している以上、対抗馬の茂木氏は「岸田が出るなら出ない。出ないなら出る」という構えのようにみえる。主流派のキングメーカーである麻生太郎副総裁はこのままだと岸田氏を推すしかないのではないか。