ライドシェア、酷暑や大規模イベントでも車両数拡大へ 国交相

AI要約

国土交通相は、日本版ライドシェアでの対応強化策を発表。35度以上の気温や大規模イベント時にも車両数を増やし、利用者ニーズに合わせたサービス向上を目指す。

日本版ライドシェアは、タクシー会社が運営し、一部地域でサービス開始。タクシー不足やイベント時の需要増加に対応するための仕組みが必要とされていた。

既に雨天時には対応策が設けられており、厳しい暑さの中でも移動の足を確保するため、サービスのバージョンアップが進められる。

ライドシェア、酷暑や大規模イベントでも車両数拡大へ 国交相

 一般ドライバーが自家用車で客を運ぶ「日本版ライドシェア」について、斉藤鉄夫国土交通相は2日の閣議後記者会見で「35度以上の気温が予想される時間帯にも雨天時と同様に使用可能な車両数を増やす」と述べた。花火大会などの大規模イベント時にも「タクシーや日本版ライドシェアの供給を拡大するための仕組みを導入する」という。

 日本版ライドシェアは、運営主体をタクシー会社に限定し、4月から東京23区や京都市など一部地域で開始。タクシーの不足状況に応じて稼働できる時間帯や地域、台数が限られるため、タクシー需要が一時的に増える大規模イベントや酷暑時などの対応が課題となっていた。

 雨天時の対応では既に7月以降、1時間に5ミリ以上の降水量が予報される時間帯と、その前後1時間を新たに運行可能としている。

 斉藤氏は「厳しい暑さの中で移動の足の確保が重要になっている。今後も利用者のニーズに合わせた日本版ライドシェアのバージョンアップを進めたい」と強調した。【佐久間一輝】