これまでよりも始めやすい 車いす仕様をもっと身近で手軽に KINTOが目指す福祉車両の「使い方」革命

AI要約

2024年8月1日、クルマのサブスクサービスを手掛けるKINTOが、1カ月単位での利用が可能で、申込金・中途解約金が不要な「福祉車両サブスク」を、まずは石川県(石川トヨペットカローラ)にて個人ユーザーを対象として開始する、と発表した。

KINTOが、より本格的な福祉車両を用意して、ユーザーの声を反映したサービスを提供する。

福祉車両のニーズに寄り添い、新しいサービスを展開するKINTOの取り組みは、高齢化社会において重要な役割を果たす可能性がある。

これまでよりも始めやすい 車いす仕様をもっと身近で手軽に KINTOが目指す福祉車両の「使い方」革命

 2024年8月1日、クルマのサブスクサービスを手掛けるKINTOが、1カ月単位での利用が可能で、申込金・中途解約金が不要な「福祉車両サブスク」を、まずは石川県(石川トヨペットカローラ)にて個人ユーザーを対象として開始する、と発表した。これまで「ターンチルトシート」採用車もサブスクサービス対象としてきたKINTOが、より本格的な福祉車両を用意して、ユーザーの声を反映したサービスを提供する。こういう細かいケアに気が回るところ、KINTOの「日本におけるクルマの新しい持ち方を提案したい」という狙いが「本気だ」ということがよくわかる。以下、詳細を紹介する。

文:ベストカーWeb編集部、写真:KINTO、TOYOTA

 2019年からクルマのサブスクリプションサービスを開始したKINTOは、早くも2021年から「座席が回転し傾くことで足を地面に着けたまま立ち座りすることができ、乗降が容易になるターンチルトシート」を設定した車両の取り扱いを開始。

 この取り組みを通してユーザーから「乗降サポート機能は必要な期間が見通しにくいため、サブスクがぴったり」、「サブスクならライフステージに合わせて必要なクルマに乗ることができる」といった声が集まっていたとのこと。

 こうした評価とニーズを受けて、KINTOはよりユーザーの使い方に寄り添うかたちで(従来の「KINTO ONE」とは別に)「福祉車両サブスク」を新サービスとして開発。身体の不自由な方が外出のために使用する福祉車両を、1カ月単位で利用可能、さらに申込金・中途解約金は不要とすることで、より気軽に利用できるサービスとしてローンチした。

 用意される車両は、まずは車いす仕様車(スロープタイプ)のシエンタからスタート。今後ユーザーの声を聞きながら、リフトアップシートといった福祉車両のバリエーションや車種の拡大を予定している。また、福祉車両専門の体験型ショールーム「モビリティパーク金沢」など福祉車両の認知拡大・販売推進を積極的に行っている石川トヨペットカローラとともにサービスを開始したため「石川県からスタート」となっているが、今後提供エリアを拡大してゆく予定もあるそう。

 福祉車両は、ユーザーの体調や具合によってニーズのかたちが日々刻々と変わる。そうした「使い方」にとって、今回の「借りやすく、返しやすいサービス」は非常にありがたいはず。高齢化が進む日本において、今後多くの人がお世話になる可能性が高い。ぜひ全国へ広まってほしい。移動の自由をみんなに!応援する意味でも広く報じます。