自動運転、10カ所でドライバー原則不要の「レベル4」実施へ 岸田首相が表明

AI要約

岸田文雄首相は、自動運転の「レベル4」の運行実現を表明し、運行審査期間の短縮も示唆。

首相は三重県を視察し、自動運転車両に試乗。リニア中央新幹線の事業にも注力。

来月にはリニア関連の建設促進会議を設立し、駅周辺の街づくりを強化する方針。

自動運転、10カ所でドライバー原則不要の「レベル4」実施へ 岸田首相が表明

岸田文雄首相は31日、一定条件下で運転手を不要とする自動運転の「レベル4」の運行を、今年度中に全国10カ所程度で実現させると表明した。自動運転の車両の普及を加速させるため、これまで11カ月程度を要していた運行審査の期間を2カ月程度まで大幅短縮する方針も改めて示した。視察先の三重県で記者団に語った。

首相は同日、三重県多気町にある複合型リゾート施設「VISON」を視察。同施設内で取り組まれる先進的なプロジェクトについて説明を受け、施設内を運行する自動運転車両に試乗した。リニア中央新幹線の駅候補地である同県亀山市内のボーリング調査地点も視察し、JR東海の宇野護副会長らから説明を受けた。

首相は視察後、令和19年度のリニア全線開業に向け「駅の位置およびルートの選定を加速する必要がある」と述べたうえで、沿線関係者でつくる「三重・奈良・大阪建設促進連携会議」について、来月にも国土交通省とJR東海を正式メンバーとして参画させると表明。さらに、駅周辺を含めた街づくりについても「沿線自治体と連携して全面的に支援していく」と強調した。(重川航太朗)