岸田首相「自動運転を拡大」 リニア工事も視察 三重

AI要約

岸田文雄首相は三重県を訪れ、地域づくりの取り組みを視察し、自動運転バスに試乗。自動運転の普及に向け、一般道での通年運行を増やす方針やレベル4の導入を示唆。

首相はデジタル田園都市の町宣言式に出席し、支援強化を表明。さらに、リニア中央新幹線の建設促進連携会議に国土交通省とJR東海を加えることを明らかにした。

名古屋―大阪間のルートや駅位置選定を加速するための取り組みも進められている。

 岸田文雄首相は31日、三重県多気町を訪れ、デジタルを活用した地域づくりの取り組みを視察し、自動運転バスに試乗した。

 この後、記者団に対し自動運転の普及に向け、一般道での通年運行を今年度中に25カ所以上に、早期に全国100カ所以上に増やす方針を示した。

 特定の条件下で無人自動運転が可能になる「レベル4」についても今年度中に約10カ所で導入する意向を表明。審査期間を2カ月に短縮する考えも打ち出した。

 首相は周辺自治体も含む「デジタル田園都市の町」宣言式に出席。交付金による支援を強化する方針を示した。

 これに先立ち、首相は同県亀山市でリニア中央新幹線のボーリング調査現場を視察した。名古屋―大阪間のルートや駅位置選定を加速するため、三重・奈良・大阪3府県による「建設促進連携会議」の正式メンバーに国土交通省とJR東海を加えると明らかにした。