富山の統一教会断絶、訴訟が結審 10月に判決

AI要約

富山市長が世界平和統一家庭連合との関係を断ち、市議会も同様の決議をしたことに対し、関連団体と信者男性が市に損害賠償を求めた訴訟の弁論が結審した。

信者男性は市議会に対しての決議取り消しを求めていたが、31日の弁論で取り下げ、代理人は大阪地裁の判決を踏まえたと説明した。

藤井市長は2022年9月に教会との関係を断つと表明し、市議会も同様の決議を行った。

 世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との関係を断つとした富山市長の発言や市議会の決議で名誉を傷つけられたとして、関連団体の富山県平和大使協議会と信者男性が市に損害賠償などを求めた訴訟の弁論が31日、富山地裁(矢口俊哉裁判長)であり、結審した。判決は10月9日。

 原告の信者男性は市議会に対して決議の取り消しを求めていたが、31日の弁論で取り下げた。代理人の徳永信一弁護士は結審後開いた記者会見で「(大阪府議会などの)決議取り消しの訴えを退けた2月の大阪地裁判決を踏まえた」と説明した。

 藤井裕久市長は2022年9月、教会や関連団体との関係を断つと表明し、市議会も同様の決議をした。