石川県、仮設住宅の全戸完成は11月の見通し 542戸ずれ込む

AI要約

石川県は、1月の能登半島地震の被災者用に整備されている応急仮設住宅の建設が11月まで延期される見通しを示した。

現時点で5498戸が完成し、8月中に6262戸が完成する予定だが、追加の建設や設計の変更により542戸の完成が9月以降にずれ込むこととなった。

馳知事は、11月まで仮設住宅に入居できない被災者に謝罪し、しっかりと生活支援や健康支援などの対応を行う考えを示した。

石川県、仮設住宅の全戸完成は11月の見通し 542戸ずれ込む

 1月の能登半島地震の被災者用に整備されている応急仮設住宅について、石川県は30日、建設の要望があった6804戸全てが完成するのは11月になるとの見通しを明らかにした。これまでは8月中に完成するとしていた。だが、市町からの追加の建設や、設計の変更といった要望があったため、542戸の完成が9月以降にずれ込むという。

 県によると、7月30日の時点で5498戸が完成し、8月中に6262戸が完成する予定だ。

 9月以降に完成する542戸の内訳は、珠洲(すず)市379戸、志賀(しか)町98戸、輪島市31戸、内灘(うちなだ)町20戸、中能登町10戸、宝達志水(ほうだつしみず)町4戸。このうち、珠洲市の10戸は建設予定地が決まっておらず、状況によっては完成が11月以降になる可能性もある。

 馳知事は、11月まで仮設住宅に入居できない被災者に対して「本当に申し訳なく思う」と陳謝した。そのうえで「仮設住宅ができて鍵を渡すまでは(避難所などで)生活せざるを得ないということになる。生活、健康支援など、見守り活動を含めてしっかり対応したい」と述べた。【深尾昭寛】