生命力強く繁茂 外来植物除去に約260人のボランティアが参加 栃木・奥日光

AI要約

奥日光の国立公園で外来植物除去活動が行われました。主体は実行委員会で、約260人のボランティアが参加し、オオハンゴンソウを含む外来植物500袋分を取り除いた。

オオハンゴンソウは北アメリカ原産で、日本には明治中期に入ってきた。繁殖力が強く全国に広がっており、奥日光の自生植物を脅かしている。

除去作戦は1976年から実施。生命力の強さが問題で他の植物を駆逐する可能性があるため、継続して活動を行っていく予定。

生命力強く繁茂 外来植物除去に約260人のボランティアが参加 栃木・奥日光

 国立公園に指定されている栃木県奥日光では、自然環境を守るため外来植物を取り除く活動が行われました。

 奥日光ではキク科の植物オオハンゴンソウなどの特定外来生物が広がり、元々自生している植物が脅かされています。

 明治中期に観賞用として日本に入ってきたとされるオオハンゴンソウは北アメリカが原産で、繁殖力がとても強いため今では全国に広がっています。

 奥日光での除去活動は1976年から本格的に始まり、現在は環境省のほか、地元の栃木県や日光市などで組織する実行委員会が主体となって、毎年ボランティアを募って実施しています。今回は栃木県の内外から約260人のボランティアが参加し、鍬や鎌、スコップを使って1株ずつ丁寧に根を掘り起こしました。

「毎年今のところ来ているが、すごいまた増えたなと思いました」「こんなに一面に広がっていると思わなかったので、これを一刻も早く進めなければと思いました」(参加者)

「外来種問題で一番問題なのは生命力の強さで、一か所にバッと繁茂して他の植物を駆逐していく。そうならないように、こういう形で除去作戦をやっている」(自然公園財団日光支部・桑名満所長)

 27日は約2時間の作業で、オオハンゴンソウを含む外来植物をゴミ袋500袋分取り除いたということです。実行委員会は今後も継続して除去活動を実施していくとしています。(ANNニュース)