「大学に行きたくても行けない人が…」“高卒レベル”発言の上越市長に市民から憤りの声も 9月議会前に進退判断へ

AI要約

新潟県上越市の中川幹太市長が不適切発言を受け、議会に辞職勧告決議を受けたことから進退を考慮している。市民からは様々な声が上がっており、9月議会前に自身の進退について判断する考えを示した。

市民からは、市長の失言に対する憤りや苦言が聞かれる一方、頑張る意欲を評価する声もあり、進退について意見が分かれている。

市政の停滞や市長の不在が懸念される中、中川市長は地域自治や公約の実現に向けて努力する姿勢を見せている。

「大学に行きたくても行けない人が…」“高卒レベル”発言の上越市長に市民から憤りの声も 9月議会前に進退判断へ

不適切発言を受け、議会に辞職勧告決議を突きつけられた新潟県上越市の中川幹太市長の定例会見が7月24日に開かれた。進退について、この場での明言を避けたが、9月議会の前に自身の進退を判断する考えを示した。一方、上越市民からは憤りの声など様々な声が聞かれている。

「先の市議会臨時会で私の減給処分に関する議案が否決され、さらに辞職勧告決議が可決されたことについては非常に重いものだと受け止めている」

24日に開かれた会見でこう話したのは、上越市の中川幹太市長だ。

中川市長は6月議会の答弁で「工場には高校卒業程度レベルの人が働いている。頭のいい人だけが来るわけではない」などと発言。

学歴差別ともとれる不適切な発言をしたことを受け、議会は7月19日に辞職勧告決議案を可決した。

これまでにも失言を繰り返している中川市長に対し、上越市民からは「辞めてもらいたい。あんな人が市長なんてふざけるんじゃない。大学に行きたくても行けない人もいたんだ」「上越市のトップとして、一つ一つの発言や行動はもう少し見本になっていってもらわなければ」など苦言を呈する人も。

一方で、「色んな人から声を聞こうとか、生かそうとか動いてくださっていたのは評価したい」

「頑張る意欲があるということは、その気持ちに期待したい」と辞職までは必要ないとの声も。

市民からも進退について様々な声が上がる中、中川市長は自身の進退について、「9月議会前には私自身の今後のことについて判断をして、表明をしていかなければいけないと思っている」と話し、支援者と相談した上で、8月中旬に開かれる議会運営委員会前後に判断する考えを示した。

しかし、市長の不適切発言以降に市政に影響が出ているのも事実だ。市長が出席する予定の公務を副市長が代理で出席するなどの対応を取っているという。

市政の停滞が懸念されるが、中川市長は会見で「地域自治や通年観光であるとか、課題はたくさんあるので、その辺りのことを私の中で道筋をつけていきたいと、そのように考えている」と公約の実現に向けての思いも語った。

自身の失言で市政が混沌とする中、果たして中川市長は進退についてどう判断するのか。

(NST新潟総合テレビ)