急逝の宜野湾市長に「大変驚いている」25日に面会の林官房長官「哀悼の誠を捧げます」
林芳正官房長官は26日午後の会見で、松川正則市長が突然の訃報で死去したことに驚きを示し、松川氏の長年の市の発展への貢献を称えた。
松川氏は普天間飛行場の跡地利用などに尽力し、基地負担軽減に取り組んでいたが、病死が疑われている。
官邸での面会後、東京のホテルで倒れているのが発見され、26日に沖縄に戻る予定だったが果たせなかった。
林芳正官房長官は26日午後の会見で、25日に官邸で面会した沖縄県宜野湾市の松川正則市長（70）がこの日午前、東京都内のビジネスホテルのベッドで倒れているのが見つかり現場で死亡が確認されたことについて「大変驚いている」とコメントした。
宜野湾市には米軍普天間飛行場があり、松川氏は普天間飛行場返還後の跡地利用などに関する要請のため25日、林氏と面会していた。
記者に、松川氏の急逝について問われた林氏は「沖縄関連予算などに関するご要請で、昨日、松川氏に官邸でお会いしたばかりであり、突然の訃報に大変驚いております」と述べた。松川氏について「宜野湾市役所に入庁されて以来、半世紀以上にわたり市の発展に尽くしてこられた。市長にご就任されてからは、普天間飛行場が所在する宜野湾市の代表として、沖縄の基地負担軽減や、今後の跡地利用のモデルケースとなる西普天間住宅跡地の整備などにご尽力されてきた」とした上で「これまでのご功績にあらためて敬意を表するとともに、哀悼の誠をささげます」と述べた。
「今度とも、地元のみなさまへの丁寧な説明を行いながら1日も早い全面返還を実現し、基地負担軽減を図るため全力で取り組んでいきたい」とも主張した。
松川氏は24日に上京し、25日に林氏と面会。26日、沖縄に戻る予定だった。この日、時間になっても待ち合わせ場所に現れなかったことから、関係者がホテル側に依頼し部屋に入った。病死とみられている。
松川氏は2018年9月の市長選で初当選。22年に再選され、2期目を務めていた。
