小池百合子知事「本当に大変だった」パリ五輪開幕前に1年延期&無観客開催の東京五輪振り返る

AI要約

東京都の小池百合子知事は、パリオリンピック開会式に思いを馳せながら、東京2020大会の振り返りを行った。

東京大会はコロナ禍で1年延期され、無観客での開催となったが、多くの関係者の協力で成功に導けたことを感謝している。

小池知事は、パリ大会の工夫に興味を示しながら、東京大会の複雑な思いや多くの課題を乗り越えた経験を振り返った。

 東京都の小池百合子知事は26日の定例会見で、現地時間26日の午後7時半(日本時間27日午前2時半)に開会式が行われるパリオリンピック(五輪)への思いとともに、自身が指揮を執る立場だった東京2020大会について振り返った。

 東京大会は2020年の開催予定がコロナ禍で1年延期され、無観客での開催となり、小池氏は開催都市の長としてさまざまな対応を迫られた。「(東京大会からの)この間、3年間の時間しかなかった。4年のところが3年になった。理由は言うまでもありませんが、東京2020は史上初めて1年の延期をした」と述べ「あのころは、本当に大変でした。職員も大変でしたし、(メディアの)みなさんも大変だったと思う。多くの関係者の協力で、成功に導けたことを思い出す」と振り返った。

 その上で「パリ大会の開会式のいろんな工夫などを興味深く見ながら、東京大会は残念なことも多かったなあと思いながらも、無観客での開催をしたことについては、感慨深く思うところです」と、さまざまな混乱を経て開催にこぎつけたことへの複雑な思いを、口にした。「あらためて、多くの課題を乗り越えて成果をあげることの大切さを実感した」とも述べた。

 「パリも気温が高い日もあると聞く。暑さ対策が十分に行われる中で数々の競技が繰り広げられる。いろんな工夫がされていますね。大会の成功、日本選手団のみなさま方の活躍を、心から願っています」と、大会全体、日本選手団に向けてエールを送った。